『マン・レイと女性たち』展 at Bunkamura ザ・ミュージアム

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チラシ 29.7×21cm pp.4

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先週、友人からBunkamura ザ・ミュージアムで7月13日(火)〜9月6日(月)まで開催される『マン・レイと女性たち』展のチラシを頂戴した(深謝)。「写真を中心に、絵画やオブジェを加えた250点を超える」大規模な展覧会だと云う。監修者は2004年に開かれ大好評だった『マン・レイ展 「私は謎だ。」』のマリオン・メイエ女子とシュルレアレスム研究の第一人者である巌谷國士の二人。さっそくパリのメイエ女子のサイトで確認すると来年の春から長野、新潟、葉山と巡回される予定(長野県立美術館22.4.17-6.19、新潟市立美術館22.7.2-9.25、神奈川県立美術館葉山館22.10.1-23.1.22)とあった。来年の後半になれば、昨今のコロナ禍騒ぎもおさまり、楽しく美術館巡りが出来るのではないかと、今から楽しみ。平凡社から展覧会に関連した書籍も刊行されると聞くので、ワクワクしております。

 

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南仏紀行-38 『青い言葉と黒い文字』から15年

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 最終日の朝も不思議な青と共に微睡んでいる。二〇七号室の小さな窓からガラス越しに外の 写真を撮る。毎朝、部屋から見える景色を記録しておこうとカンヌのホリディ・イン・ガーデンコートから実行していたのだ。どんな写りになっているかは、帰国してからでないと判らないけど、わたしの気持ちをストレートに表していないかと期待する。(163頁)

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                           周遊地を5〜38で示す

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南仏周遊から15年が経過した。子供たちは巣立ち、拙宅はシニアが二人。海外旅行を人生のご褒美にと話していたのだけど、昨年からのコロナ禍で世界は完全に変わってしまった。その兆候は、あったのだけど、だれも指摘しなかった。

 

2019.3.30

2019.4.16

2020.6.10

南仏紀行-37 スキポール空港

2006年3月11日(土)

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あきらめてゲートを進むと、透明チューブの先にKLMの小型機が待機している。ちょっとSFの世界だと写真をパチリ。離陸は一〇時三四分、オランダのスキポール空港には十一時二四分に到着した。九日前にこの飛行場から欧州が始まった。わたし達は振り出しに戻った訳である。(165頁)

 

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疲れたわたし達はゆっくり腰掛け、青い機体を見ている。その胴体には「空飛ぶオランダ人」と書かれているが、ある画商が、どのオークションに出品しても買い手のつかないマン・レイの写真を、同じ名前で呼んでいたのを思い出した。広い空港内を荷物を積んだカートが列車のように連なって走り回っている。関空行き八六七便の出発予定時刻は十四時五分、娘達は何処かへ行ってしまった。(166頁)

南仏紀行-36 サン・ジェルマン・デ・プレ教会

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気が付くと約束の時間を過ぎている。ルネス通りとサン・ジェルマン大通りとの角にあるスーパー・モノプリへと横断歩道を渡ろうとしたら、わたしに気が付いてTとKが手を振ってくれる。「お母さんは中に居るけど、わたし達はちょっとお店を見てくる」と街へ消えて行った。(154頁)

 

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わたしの方は白身魚を頼み、白ワインとする。ギャルソンが運んできたのは氷の入ったワイン・クーラーに入れられたボトル。本当はフル・ボトルとしたいが許されなくてハーフとする。今晩は荷造りをしなくてはいけないからね。(155頁)

マン・レイ受容史 テキスト初稿終わる。

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終日の降雨、マン・レイの『受容史』本文75,000字で100年を遡りました。書いてみると、受容史のテーマを「正しく」反映させるのは、架蔵資料リストの方だと実感。これから、リストの校正にかかります。

 

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『さまよえる絵筆』展 at 京都文化博物館

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『さまよえる絵筆 ── 東京・京都 戦時下の前衛画家たち』
at 京都文化博物館 3階展示室 2021年6月5日(土)〜7月25日(日)

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 京都と東京の二つの美術館で準備された展覧会『さまよえる絵筆』展は、残念なことに先発の板橋区立美術館での展示が、コロナ禍自粛のため一ヶ月程で閉じられ、そのまま終わってしまった。二番手の京都展は、いまのところ予定通り始まって、先日、拝見。--- 1937年前後の前衛画家たちの仕事に関心を寄せる者にとって、刺激的な展示となっている。会期中に何度か拝見し、ときの忘れものでのレポート「美術館でブラパチ」に繋げたい。--- なんとか、7月の最終日まで展覧会が開かれている事を願っている。

 尚、京都展では、福沢一郎、杉全直、松本竣介、山口薫らの作品のいつくかが巡回されなかったが、北脇昇、小牧源太郎、今井憲一、小栗美二などの地元作家に追加品も多く、見応えのある構成となっている。その点、みすず書房から刊行された記念出版の内容と違うので、展示品リスト(PDF)などで、確認される事をお薦めする。

 

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チラシ

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26×19.3cm pp.216 展覧会カタログ 弘中智子、清水智世編著

『父の道具展』at ブックス・ヘリング

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林哲夫画伯の父君丹精の品[展示即売]とインスタレーション・コラージュの作品展 13日(日)まで、会場は岡崎通平安神宮東のブックス・ヘリング二階。

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氏のブログdaily-sumus2にリンクを貼るのが一番ですな。オブジェには物語が似合うと思うのよね。

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カイヨワみたいな「石」のオブジェが売れ筋と聞いた。

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南仏紀行-34 ギャラリー1900-2000

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河岸から離れボナパルト通りを戻ると、ギャラリー一九〇〇--二〇〇〇は右手側ですぐに見つかった。ハンス・ベルメールの小展示をしているではないか。これは良いぞとうきうき。ポンピドゥー・センターでの展覧会と連動しているのだね。(149頁)

 

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フランスでは指先でひらひらと踊る形体から小さな案内状の類をパピヨンと呼ぶ。店舗は正面から覗くと左壁 に書棚、右側には陳列ケース。殺風景な印象だがオークションの下見会の会場とする為のあつらえなのだろう。入ると書棚の裏側にオッテルロー氏のデスク。穴蔵のようで不思議な空間だ。先客との話に夢中になっている。(151頁)

 

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インターネットでは商売をしているようだったが恐い。これで用意してきたマン・レイ資料探索のカードを総て使いきってしまった。雨は降り続く。(154頁)

南仏紀行-33 アラントン書店

f:id:manrayist:20210402103708j:plainマラケ河岸に出て造幣局、フランス学士院を通りすぎアラントンの店へ。ここの扉もロックされている。しばらくして開けてくれたので「マン・レイのカタログが有りますか」と尋ねた。豪華本の類について発言したら良かったのかもしれないが、どうも、勢いが失せてきた。この心の状態、出会いの魅力が薄れてしまう、本は何も無く、目の前に現れわたしの指先を愛撫することが無い。(148頁)

 

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二〇年前、この店でシュルレアリスム画廊版の『回転扉』とギャラリー二十世紀刊の『時間の外にいる女達のバラード』を拝見したのにな。今回は資金もなく一人だ。せめてもと、店の外見を写真に撮る。(149頁)