2005.7.1-7.31 マン・レイになってしまった人

July 31, 2005
  
昨夜、マン・レイの簡単な紹介文を書いた。愉しかったけど気付いたら3時。久し振りの夜更かしとなったが、本に関する原稿は総て終了。本番頁への貼り付けも終え、最終校正となる。就寝が遅かったにもかかわらず早く目覚める。年寄りには寝る体力がないのだね。今朝も朝顔は咲かなかった。今年は今日までとして、種を取る準備に入る事にしよう。9時過ぎに仏光寺通りを警察音楽隊がパレード。狭い通りにミニスカートの女性達。本格的な楽器演奏で面白かった。写真も撮りたかったが、家の前では変なオジサンと思われるので、町内に配慮して大人しく聴いた。朝から暑く、汗が噴き出している。(9時42分)
   
   
July 30, 2005
  
朝顔はお休み。新しい芽が見付からなくなった、明日で観察日記は終わりにしよう。
 終日、銀紙書房新刊に取り組み「あとがき」を仕上げる。12時を過ぎて、著者紹介---わたしの事だけど。とマン・レイの略歴を書き始める。いよいよ最終校正の段階となってきた。
   
   
July 29, 2005
  
朝顔はお休み。月末最終日。
   
   
July 28, 2005
  
朝顔が二つ咲いた。
   
   
July 27, 2005
  
朝顔はお休み。
   
   
July 26, 2005
  
朝顔が一つ咲いた。今宵も銀紙書房新刊のページ貼り付け。疲れ切って12時を回る。まだ終わらない。作業をしながら、つい、読み直してしまう。これでは、はかどらないね。
  
   
July 25, 2005
  
朝顔が一つ咲いた。帰宅してから、銀紙書房新刊のページ貼り付け。200頁になるときつい。ビール頭では2時間の作業が限度、今宵も持ち越しをしてしまった。
   
   
July 24, 2005
  
朝顔が三つ咲いた。家の用事と銀紙書房本の作業を終日行う。「あとがき」の構成を考える。
    
   
July 23, 2005
  
朝顔が一つ咲いた。K嬢のお供で市立美術館へ行く。東山仁王門でバスを降りた時には熱気がすごかったが、疎水の端は風が幾分心地良い。展覧会の後、女性達と別れ、勧業館の古道具市を覗く、ギヤラリー16への道すがら蝉の声が、程良い距離で聞こえ、ダラダラと歩くのも面白い。自転車の街走りと、歩きとは違うものだ、景色も違って感じられる。中井書房、三月書房と回って、アスタルテ書房から錦市場をブラブラ。大丸百貨店で買い物をして帰宅。東京での地震を知る。
 夕食にひねた胡瓜(わたしの園芸師匠のK氏から頂いた)のあんかけ。家人大好物の夏定番だが、これを扱う八百屋が少なくなったとの話。なんでも、収穫せずに残した一本の胡瓜がどんどん大きく、黄色くなって5倍以上にもなったものらしく、以前は近くの店や加茂のひきうりの人が持っていたらしいが、見かけなくなったと家人の説明。昼間に錦市場の観光客相手の京野菜店で見た、ままごと野菜の頼りなさに比べたら、地味溢れる一本(本当に一本だけど)への感謝はつきない。

 銀紙書房本は、本番のページ貼り作業に入った。0.5ミリの微調整を続ける。「あとがき」の量を当初予定より多く書かなくてはいけなくなったので、思案中。
  
   
July 22, 2005
  
朝顔が三つ咲いた。
   
   
July 21, 2005
  
朝顔はお休み。暑い一日だが内勤者は救われる---ごめんなさい。さて、問屋の担当者が親切に届けてくれると云うので早めに会社を出て帰宅、銀紙書房新刊用の用紙を受け取る。結局、エコラシャ(きぬ)の70kgにした。
  
   
July 20, 2005
  
朝顔が二つ咲いた。仕事で入った部屋のクーラーが悪かったのか、酷い花粉症発作となった。『日録』を書き込んでいる姿は、人様に報告出来ない状態である。クスリを飲んだが、まだ効き始めない。就寝時に効かなかったらどうしよう。でも、今日の夕食は鱧の落としだった。夏らしくてビールが旨い。
   
   
July 19, 2005
  
朝顔はお休み。会社で「あんころ餅」を食べた。その後、夕食の後の御菓子に仙太郎の「あんころ」を食べた。一日に二個は多いかな。どちらも漉し餡。仙太郎の品書きには「京の街に本格的な夏の到来を告げる風物詩といえば、祇園囃子に土用のあんころ餅」とある。そういえば、名古屋で「あんころ餅」を食べる日なんてあったかな、土用の鰻は知られているけど、土用の入りには「あんころ」であるそうだ。甘い物が大好きだから幸せを感じつつ、冷茶で頂いた。
  
    
July 18, 2005
  
朝顔が一つ咲いた。三連休最終日。暑い。終日『マン・レイの謎。その時間と場所』の作業を続ける。一次校正が済んで本校正に進む段階となった。本文用紙もマシュマロ、エコラシャ、OKエコライトとテスト。明日、問屋の担当者と確認して決めよう。
     
    
July 17, 2005
  
朝顔が一つ咲いた。午前中、巡行見物で四条河原町へ出る。今年は久し振りにメイン・ストリートでくじ改めも観たいと思った。異常な人混みであるけど西に向かって歩くと、効率良く楽しめる。宵山で見ていたものが、ハレの巡行では着飾った感覚でこれが楽しい。それぞの美術品を見るのが喜びで、今年などは「鶏鉾」のベルギー製毛綴織などと共に破風部の彫り物等に惹かれた。町衆の心意気、当時のアイデアを読み取るのが面白い。宵山で堪能させてもらった「北観音山」をじっくり見物。「南」との二つの山の松にとまる「鳩」と「尾長鳥」を確認できたのは収穫だった。
     
 帰宅してから、宵山で娘が買い求めた「山伏山」の粽を玄関口に吊した。これから一年、家族一同「無病息災」でありますように。

    
    
July 16, 2005
  
 
宵山長刀鉾
   

朝顔が一つ咲いた。暑くなって夏への準備に朝から絨毯を洗い、網代を出す。夕食後、遅くから宵山へ出掛ける。今年は土曜日にあたるから人出の予測がつかない程の混み具合となるだろう。それなのに、正統派などと思って、阪急電車の前列車両に乗って四条烏丸の大丸側から地上へ。四条通りの混み具合は想像以上だが、これも人間ウォッチ趣味には楽しい。「長刀鉾」「函谷鉾」「月鉾」「郭巨山」「四条傘鉾」と訪ねながら西に向かう。烏丸の交差点の辺りで祇園囃子の交代時間となってしまったようで、静かなそぞろ歩きも味気ないが、「四条傘鉾」の子ども達と記念写真を撮っている外国の娘さん(浴衣姿)を見ながら良いなと思った。それから北に上がって「蟷螂山」。錦小路から新町に折れて「南観音山」へ。先日、良いなと思った天女が加山又造画伯だと知った。お囃子が始まるまでしばらく待って、楽しむ。それからお囃子につられ「北観音山」へ移動。京町屋である無名舎の屏風飾りを見ていたらM夫人と眼があって手招きされた。そこは渡来染織史研究家で祇園祭山鉾連合会副理事長である吉田孝次郎氏のお宅で二階から北観音山を拝見しお囃子を聴く。視点が変わってなんとも気分が良い。ビールを頂き。もちろん、写真を幾枚かパチリパチリ。お暇した後、「浄妙山」「鈴鹿山」と飾りを見つつ、ブラブラと歩いた。
   

 
町屋の二階から眺める宵山新町通り
 下段; 明日の巡行無事を祈願して
 町内を出るお囃子。
 後方の駒形提灯が「南観音山」
     
       
    
    
    
     
    
    
    
    
    
     
    
    
    
    

 

    

   
    
    

   
July 15, 2005
  
朝顔はお休み。帰宅途中に地上へ上がり、「函谷鉾」の祇園囃子をしばらく楽しむ。昨夜の人出は20万人、さて、今宵は。
  
  
July 14, 2005
   
朝顔が一つ咲いた。仕事を早く切り上げて宵々々山へ行く。地下鉄四条の南から出て「白楽天山」「鶏鉾」「月鉾」「放下鉾」「南観音山」「橋弁慶山」「孟宗山」の町内を巡る。「月鉾」で祇園囃子を聴いたけど、山の飾りはこれからで、今宵は予行演習の感覚。でも、四条、烏丸と歩行者天国が始まっていて楽しい。前掛や胴掛等の染織品をブラブラと見る。「南観音山」の天女が西日に輝いてとても綺麗だった。浴衣姿の娘さんたちに見とれるのも幸せ。手を繋ぐ若い男女は良いものだ。
  
 
6時からは烏丸通り、四条通りが歩行者天国
 上段; 猛宗山、
 下段; 後方に長刀鉾





    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

    
    

   
  
July 13, 2005
  
朝顔はお休み。銀紙書房新刊のレイアウトと校正のやり方について、知人の意見を聞く。
   
   
July 12, 2005
  
朝顔はお休み。
   
   
July 11, 2005
  
朝顔が二つ咲いた。鉾建てが始まったからなのか、朝の阪急電車で浴衣姿の若い女性達を見た。信用金庫に勤める人だろうか、それとも室町。朝からの浴衣は、どうかとも思うが、素足の鼻緒やうなじ等に、つい眼がいってしまう。
  
   
July 10, 2005
  
朝顔はお休み。雨が気になるので、午前中に府立図書館へ本を返しに行き、新しいのと交換。鴨川には鮎釣の人が入って竿を立てている。祇園祭りが近づいているので、綾傘鉾町内では準備の人達。こうした街の様子を自転車に乗って体験するのが好きだ。京都の程良い大きさが心地良い。


July 9, 2005
  
朝顔はお休み。午前中、書籍用紙の印刷テスト(用意した紙では滲むので仕切直しの判断をする)。午後、用事で名古屋に帰る。夜、兄と何時ものIで美味しいあて(蟹、帆立、鮪、カンパチ、鰻、牛舌etc.)を戴きながらビール。このところ飲むのは兄に勧められる冷酒や焼酎が多いのだが、今宵は帰宅の予定なので、ビールとした。9時までに切り上げ、名古屋駅に行くと新幹線が止まっている。静岡辺りの豪雨で三島--掛川間で上下線とも全面ストップとの事。駅の改札もクローズしていたが、潜り込みホームで待機。8時57分名古屋発の「のぞみ67号」の表示のまま。兄に連絡しても捕まらず、京都まで戻れればなんとかなるかと、ひたすら待機。ホームでは携帯を使ってホテルを捜す人や、寝てしまった子供を抱く若いお母さん。愛知万博の袋を持っている人も目立ち、様々な人達を観測するのも面白い。運転が再開されても掛川までは70km運転。その後、定時走行となっても名古屋までは1時間以上必要とのアナウンス。結局3時間程待って、名古屋駅を出たのは、日付の変わった12時20分となった。新大阪駅で列車ホテルを準備しているとの案内も車内で流れている。電光ニュースで中日が阪神に勝ったと云うのを見た。いくぶん、ウトウト。京都駅に着いても接続の西に向かうJRや、地下鉄、阪急は走っていない。仕方がないのでタクシー乗り場へ出たのだが、長蛇の列だった。深夜の七条通りで、隣のタクシーの乗客を見ると色街のお姉さん、色っぽくて楽しくウオッチ。酔いの覚めてしまった身体には、ちと、きつい一時だった。
   
   
July 8, 2005
  
朝顔が二つ咲いた。食後、アイロンを掛けながら「スター・ウォーズ・エピソード2・クローンの攻撃」を見る。


July 7, 2005
  
朝顔が三つ咲いた。夜の1時となってしまったが、『マン・レイの謎、その時間と場所』が、本の形での校正に入った。これからはあとがきの段取りと、本文用紙の選定になる。そんな訳で『日録』を書いている余裕がなくて申し訳ない。
   
   
July 6, 2005
  
朝顔が三つ咲いた。今日から東京入谷の朝顔市、観てみたいね。決算の整理モードに入って仕事が忙しくなってくると、銀紙書房新刊が心地よく進む。不思議なものだね。時間配分を上手く使うように身体が動くのだろうね。
  
  
July 5, 2005
  
朝顔が四つ咲いた。パリ在住のミク友が朝顔の鉢植の写真をアップされている。お洒落で素敵なんだけど、まだ、花が咲いていないらしい。画像を見せて知り合いの園芸先生に尋ねたら野生種らしくて、しばらく後には小さな花が咲くのではと言っておられた。雨の朝、ボーっと、鉢植えを観ているのは好きな時間だ。寝る前にこれと、これに、花が開くと云った、一夜の経過が楽しみなんだろうね。
   
   
July 4, 2005
  
朝顔が一つ咲いた。地下鉄の車内で昨夜同席したI氏とバッタリ。わたしとおなじくの二日酔いモードとお見受けした。
   
  
July 3, 2005
  
朝顔が一つ咲いた。昼風呂に入ってから京都写真クラブの総会に出掛ける。雨足が強く、酔っ払うと傘忘れるよなと気にしつつの街歩きをした後、会場の東華菜館へ。下足番から札をもらって傘を渡す。旧式のエレベータがお洒落で気持ち良い。一時間ほど総会、ついで、同一場所で懇親会。ビールで乾杯した後、わたしの座ったテーブルでは老酒。よく知っている人達なので、出席者のスピーチをいろいろ聞きながらもワイワイと世間話。二次会ではATHAへ。その後、T嬢と三次会へ。随分と飲んで、やっぱりヨッパラってしまった。(まだ、酒が残っているのか『日録』への書き込みが上手くいかない4日、11時30分)
   
 京都写真クラブ 恒例の記念写真 
    
     
  
   
July 2, 2005
  
朝顔が三つ咲いた。3時過ぎまで『マン・レイの謎、その時間と場所』のレイアウト。本番の級数、文字ツメ、行間等のテストをし、テキストを流し込む。この段階で196頁。扉や「あとがき」に数頁必要なので、調整をしなくては。その前に最終的に校正。しかし、こいつが難しい。何度も読み返しているので、本人の眼は馬鹿になってしまっているからね。
   
 雨降りの中、定期券を買いに街へ出る。地下鉄と阪急の6ヶ月定期だと会わせて8万円。ビックリする額だけど、わたしの場合は距離が短い、10万円以上払う人も沢山いるんだろうね。今日は雨降りなので柳馬場を四条から上へ歩いてみた。京都ウリの店が増えて観光地状態(当然だけど、今まで街中はそんな感じがしていなかった。もっとも、ほとんどが東京資本であるらしい)。まあ、観光地は嫌いじゃないから我慢しましょう。
 京都学生写真連盟の第3回写真展「音楽~クラシック・ロック・ポッブ~」が、三条通り界隈のギャラリー三条柳馬場、ギャラリー吉像堂、アートスペース884の三ヶ所で開催されているので、これを観るのが楽しみのブラブラ街歩き。学生達の作品は写真写真していなくて好感がもてた、中でも最初に覗いた三条柳馬場が面白かった。例えば重ね焼きにファンタジーを感じる「肌ざわり」(西村圭織・龍谷大)、色彩と造形、タイトルが面白い「目と耳の違いについて」(杉山早陽子・京都産大)、単純だけどピュアな「あじさい通り」(中尾琴美・龍谷大)、ホンダのスクーターが切り抜かれて楽しい「BOooon!!!!!」(谷山玲多・京都産大)、多重露光の信号だろうけど、着眼点をストレートに示されて好感を持った「三つの色 三つの時間 三つの世界」(中村智・龍谷大)等。芸大系やリアリズム系じやなくて、普通に写真を楽しみながら、自己表現に気づきかけていく若い人達の写真は魅力的だ。隣の画廊吉像堂には、マン・レイの「アングルのヴァイオリン」を連想させる(形の点で)「all music has....」(ハラソノ マキコ・京都産大)などもあって楽しんだ。宮野歩・京都産大の「アダージオ」も美しかったな。みんなの活躍を期待しよう。でも、定例化したアンケート用紙、観客の滞留時間も長くなって、考えた仕掛けだけど、名前だけは書いておこうか、なんて思うわたしには、対応しにくい。

 新京極の辺りでAさんとばったり会い、「明日、京都写真クラブで世間話等しましょう」と言ってハイタッチ。古書店とメディア・ハウス、丸善等を覗き、骨董品店の店にもお祭りの雰囲気。永楽屋のウインドーに掛けられた繪も、祇園祭バージョンに変わっている。四条通りではコンチキチンの祇園囃子のテープが流れている。浴衣の女性も目に付く。好きなんだよね、こんな季節の感じが。その後、高島屋の地階で美玉屋の「黒みつだんご」を買い求めた。夜、いただきものの赤ワイン、シャトー・ド・キャロルを開ける。辛口で美味いが、すぐに酔っぱらってしまった。14度に対応できない、軟弱な身体になってしまったと、反省。アイロン掛けをしながら日本と韓国戦のバレーボールを観る。そんな、一日だった。
  
   
July 1, 2005
  
別の鉢の朝顔が一つ咲く。今日からは祇園祭りの月。京都は夕方になると強い雨。夜、帰宅して風呂から庭をみていたら朝顔のつぼみが幾つか膨らみかけている。明日の朝がたのしみだ。