下鴨神社、ガケ書房、ディラン・セカンド、一養軒

manrayist2007-08-11

 下鴨神社での恒例納涼古本市に出掛ける。緑の中のテントに古書店が品物を並べているのを、左から順番に見ていく。古い雑誌やオークション・カタログなど心が動く資料もあったが、マン・レイ以外のものは買い求めても積読だけなので、今回も我慢。12時前に林画伯と顔を合わせる。氏は古いフランスの書籍を求められていたようだ。夜のスムース友の会に参加予定の人達と10人程がまとまって昼食をとることになったが、昼時で席を取れない。

 それぞれがガケ書房の方へ移動することになり、わたしは自転車で御蔭通りを白川通りまで走る---暑い。下亀納涼古本まつりを覗き雑誌を一冊求め、近くの大銀で昼食。その後、寺町に戻り三月書房へ。そして、営業中の看板を確認し三階まで上がって黒猫堂へ。泡がとても美味しく入ったビールを一杯いただく。

コップのサイズと注ぎ方にコツがあるとの話だった。居合わせた、奈良の古書店関係者、銭湯ライターの方などと世間話をいくつか。夜にそなえてフイルムを買い求め、暑い中、自宅に戻った。買い置きのアイスクリームをいただき、なんとかクールダウンをはかる。

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 うとうとしかかったが、スムース友の会(古本屋を怒らせる方法(注)の出版記念会)に出るため、5時に家を出る。会場に入る前に先斗町の有喜屋で二八で、ざるそばを頂く。店内に蕎麦の香りがただよい、戸惑う。まず出されたそば茶がいただけなかった。そばの最初のツルツルとした食感が、このお茶の味でだいなしの感じ、そばも平凡。100円の割引券も今、ひとつ。
 さて、6時から始まる「第二回京都すむーす友の会」だが、参加者はおよそ30人、関東勢も多く盛況。まず、林画伯から「熱き古本ライフ」と帯を飾る白水社本を購入。氏はすぐに「怒ったおじさん」のイラストを厚表紙に書き加えてくれた。参加者が行う下鴨古書市の成果や自己紹介をかねた所持本の披露から会は始まり、山本善行岡崎武志両氏による恒例十番勝負で盛り上がった(今宵は引き分け)。
 同席した日本ルイス・キャロル協会のTさん、キャメロンの写真集を準備されているN教授、それに、ブログが面白いほんの手帖の大島なえさん達と楽しく歓談。秋山庄太郎の写真集「おんな・おとこ・ヨーロッパ」(文藝春秋新社1961年)を今日の下鴨で見付け紹介されたSさんを羨みながら、ビールを何杯も飲む楽しい時間となった。

 9時にお開き、会の二次会に参加したかったのだが、若い友人二人と約束があったのであきらめる。それから11時まで一養軒で飲む。エビのコキユール、カツ・サンド、ポテト、オードブル、アスパラなどで水割りを数杯、女性側はスクリュー・ドライバー、カシスのジンなど。最近、酔っ払うと舌が回らなくなるので、最後には水ばかり飲んでいた。木屋町は人であふれ楽しい。四条の阪急入口では古いフォークの路上ライブ、ひさしぶりの夜となった。                                     

(注)古本屋を怒らせる方法 白水社 2007.8.20発行
 http://www.hakusuisha.co.jp/topics/03167.php