釈迦如来を拝見

 午前中、妙心寺へお墓参り。空は秋の澄みわたりかただが、お彼岸とは思えない暑さ、汗をふきふきのお参りとなった。柄杓の水が気持ち良い。お彼岸の時期なのだろう、◯◯院から境内を戻ると仏殿の扉が開いている。上がって須弥壇上の本尊、釈迦如来像を金網越しに拝見する。暗いお堂内部で光輝く仏様。天井の木組みと白く塗られた部材のコントラストが素晴らしい。仏様が祭られた空間を額縁とみるなら、美的鑑賞の側面であっても、この場所で観なくては。ギャラリー・スコープを持って出なかったのが残念。

 昼から名古屋へ。栄のオン・アンド・オンで 写真集を物色。どの本もそれなりの値段で買いにくい。コレクターから転進した古書店は、買い物の楽しみを客に提供しない、湿気から本を守るためにほとんどの本がビニール袋に入れてある。中身の確認ができないのでやりにくい。挨拶の意味で『身振りの相貌』(沖積舎、1990年)を求め、貴重書の棚を拝見したいとお願いしたのだが、断られてしまった。続いてパルコの写真集コーナーを覗き、若宮大通りを渡ってギャラリー・オーチャードへ。ヴィンテージ写真集の展覧会なので、期待したのだが、最近のものばかりで面白くなかった。ファッション写真やアメリカ西海岸ものなんて並べてもな、画廊できどってやるにしては「力」がいまひとつ、オン・アンド・オンの写真集を借りたほうが、迫力あるだろうな。

 夜は、いつもの「一結」で一杯。鮪の皮を焼いてもらったが美味だった。生ビールに続けて冷酒で朝日山をたくさん飲んだ。よっぱらって蘊蓄をいろいろ。実家に戻っても飲み続け、知らない間に寝てしまった。