田後漁協 大福丸

manrayist2007-11-17

 午前中、銀紙書房新刊の校正をし、昼食後、帰省。東海道線で名古屋から一駅、乗り継ぎ尾頭橋下車。駅から6分の小林書店を訪れる。「日本の古本屋」で気になっていた美術書専門店で最近、店舗を移られたとの情報。古い作りだが日本画壇、現代美術、西洋もの等がぎっしり詰まって棚を構成している。薄い個展カタログ類が多く期待する。急いで全冊をチェック。名古屋在の作家資料が多いが、桜画廊やバルールに混じって、自由ケ丘画廊のカタログなどもあり懐かしい。マン・レイに関した展覧会資料を捜したが、見つけ出す事は出来なかった。結局、求めたのは今田英子編「林芙美子/巴里の恋」(中央公論新社、2001年刊)とモナ・リザ展(東京国立博物館、1974年)の二冊。前書はこれから書くことになるだろう中西武夫基礎資料に必要な1932年のパリの物価が記載されている。後書は、これまでなら絶対購入しない一冊だが、新幹線の車中で北川健次氏の「モナ・リザー」ミステリーを読んでいた関連。店主が不在だったので、詳しい傾向は不明だが、いずれ、とんでもない資料が飛び出すだろうと期待した。

 金山橋まで歩いてからバスに乗り帰宅。母親も戻っていて兄姉と世間話。夜、洲雲町の季節料理店「一結」で食事。生ビールでてっさから頂く、主人が大当たりと白子を教えてくれる、白子焼きにはぬる燗で一杯。程良い塩加減で旨い。続いて勧められた松葉がにを頂く。身が詰まって甘くこれも美味い。かにの爪にはタグが付いていて「とっとり松葉がに(キトサン入り因州和紙)/境港水揚 田後漁協 大福丸」とあった。甲羅酒にしてさらに一杯。美味しく楽しい夜になった。