3本とも失敗。ソムリエにはなれないな。

 10時過ぎに起きてから朝風呂。なんでも鑑定団で藤田嗣治の戦時中の油彩を観る。鑑定は題材の為か低く300万円、暗いけど不安があってよろしい。わたしには欲しくなる絵だ。昼食は中日ドラゴンズの日本一、アジア一の祝勝会。兄は昨日のパレードを見に行っている、すごい人の数だったらしく、テレビでもその話題をしている。一結から松花堂弁当をとる事になり昼に店へ入る。そしたら、板場に神棚があるのに気付いた。見上げると右上段奥の天井に「雲」と書いた半紙が貼られている。店主いわく「神様は高いところにいらっしゃるけど、ここはマンションの一階、こうしておくと天上に近いということなんです」、なるほどな。熱田神宮のお札もあった、なにわともあれ、「商売繁盛」しなくちゃね。さて、宴会のシャンパンはゴッセ・ブリュット・エクセレンス。期待したが味が濃く、葡萄が主張しすぎてシャンパンに必要なエレガントさが欠けた一本だった(がっかり)。
 東京マラソンたかじんを観ながらの食事だから、話題もとりとめない。次いで開けたジョルジュ・ブュブッフのボジョーレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー2007には唖然とした。化学薬品じゃないか。酒飲みが酒を飲まずに捨てるなんて、ありえないけど、このヌーヴォーにはまいった(捨てました)。近くのスーパー・ユーストアで買ったのが間違いだったのかな、説明では「ポジョレーの帝王」氏の醸造した一品で、「深みのあるヌーヴォー、フレッシュさの中にも果実酒の凝縮された芳香な風味をお楽しみください」とあったのに、だまされた。サントリー株式会社(註)に言いたい。「酸化防止剤だけを飲ませるつもりか」、アサヒの生ビールを飲みながら、怒りがおさまらなかった。

 2時間ほど寝てから、夕食の買い出しに出る。その間にも古書店巡り。瑞穂通の一二三館書店の100円均一で原色版美術ライブラリー「シュールレアリスム」を見付ける。状態も良く、栞も付いていた。昼に失敗したのでマルセル・ラピエールのボジョレー・ヌーヴォーを求める。しかし、これも、旨くなかった。新酒のフルーティー感がないんだよね。「上品な苺ジャムのような香り」と説明にあったけど、この味で3,980円は高い。うだうだと飲みながら、8時過ぎに実家を出た。

(註)同僚のワイン好きの話では、サントリー株式会社の輸入品やプロデュース品の不味さは有名だとの事。そもそも、あんなにスーパーやコンビニにボジョレー・ヌーヴォーが並ぶのが不思議だよ、薬品マジックだね。ダルマも黒砂糖みたいで味もなかったしな。今後は、この名前が裏面に入ったワインはパスしよう(いつまでも怒りが続く)。