マン・レイ「自伝」の続き

 廊下、階段、玄関回りと朝から家人と大掃除。午後、京都写真展用の展示金具を捜しにに七条ニックへ出掛ける。透明フアイルをあきらめ、四隅を留める方法を検討する。配線コードの留め金具なら使えるかな、コスト・パフォーマンスが良いからな。展示会場ではシンプルなやり方がベスト。どうなりますか。

 先日、購入した「マン・レイ自伝 セルフ・ポートレイト」の出版元である文遊社さんが、同書を送って下さった。わたしの事を気に掛けて下さっていた様子でありがたい。100点程の厳選された写真図版が、本文の該当頁の前後に掲載されているので、写真を読む楽しみが倍増する。肖像写真はマン・レイと被写体となった人物との距離感が絶妙であるから素晴らしい芸術となった訳だが、その距離を読者に与え、親近感を増す効果が本文にある。写真も文筆も彼の芸術なのだ。リー・ミラーには意図的に言及しなかった本文だけど、彼女の魅力的な写真が2枚も入っている。重要な本だ。装幀もされた編集部の山田高行氏は、モノトーンと銀(箔)で統一した意匠について、本文360頁の画家ミロとのエピソード「それは黒、白、灰色の絵で、わたしは『マン・レイの肖像』と名づけた。その色が、写真家たるわたしにはふさわしかったからである」を紹介されている。カバー右上に手作業で貼らた(?)シールが、微妙に角度が異なっていたので、購入するとき書店でいろいろ探したな。送っていただいた一冊はきれいな位置だった、有難う。丸いシールにはこう書いてある。

 「マン・レイ自伝 セルフ・ポトレイト / ピカソデュシャン、ダリ、キキ、ブルトンらとの交遊を交えて綴られた決定版自伝! 写真作品95点収録」

 これ以外に、日本語は入っていない。