読了

 若い頃、知り合った小林千郎氏がレヴィ=ストロースの「悲しき熱帯」を勧めてくださったのを思い出しながら、「文化解体の想像力」(人文書院,2000年刊)を読み終えた。この本で真島一朗氏の論考に興味を持った。「人は主観性を通じて客観性に到達する」と云う公準をわたし自信の言葉とするには、時間がかるだろけど、わたしが集めてしまったマン・レイの展覧会に関する一次資料が、「全体的社会事実」と、どう交わるかと云ったテーマをゆっくり進めていこう。真島氏は注記で写真家フランソワーズ・ユキに言及しながら「主観性と客観性の比率を測定するうえで特権的な記録媒体カメラ・ファインダーを通じ…………」としている。こうしたアプローチなら進めやすいかな。