東京・国際稀購本フェア

 日経の朝刊に「ドル急落円99円台」の文字。ムム、対顧客売で米ドル102.71 英ポンド210.16 でもユーロは159.43。アメリカにある必要資料は買っておかねばと、新幹線車中で思う。今日は東京出張。夕方仕事から解放され、有楽町の東京国際フォーラムで開催中(最終日)の「国際稀購本フェア」を覗く。40ブースの内、海外組が27。何度かお世話になっているロンドンのシームス・リードの店主と話したいと思った訳。マン・レイ資料の探索を頼みリストを送ると約束。テイム氏に記念写真を頼むと、にこやかにポーズをとってくれた。写真があると、瞬時に記憶が鮮明になるんだよね。彼の店舗を訪ねてみたい。プラハのエクスリブリス、ニユーヨークのハーパース・ブックでも物色。紀伊国屋書店ツァラの「アンチピリン氏の第一回天上冒険」「ダダ1号」を手にとって溜息。買うことは出来ないが、現物を知ることは役に立つ。幸せを感じるのだよね。

 神田の田村書店でセラヴイ氏と待ち合わせ。素晴らしい状態の戦前の詩誌を手に取る。少部数の作品も合わせて拝見。手と眼が喜んでいるのが自分で判る。マン・レイ関連ではないので余裕を持って楽しむが、友人は虚ろな様子。外は雨足が強い。二人で松翁で一献。蕎麦に日本酒が最高だな。京都ではこの味、ないものな。板わさ、うるめ鰯、焼みそ、焼き椎茸、地鶏に酒は出羽桜、奮発して十四代も。〆の天麩羅蕎麦がまた、素晴らしい。