街中で花見

 昼前から出掛け、まず京都市中央図書館で調べモノ。京都市姓氏歴史人物大辞典に面白い記述があった。コピーはもっばら人物の肖像、記念写真の類。1920-30年代の若者達の雰囲気がなんともよろしい。自分と重ね合わせ思い出しつつ書くスタイルとなるのかな。

 京都市内の桜は何処も満開で、自転車で移動しながら楽しむ。そして、古本屋も覗くのが本日の予定。洛星高校から奇麗が始まり立命館のキャンバスも素敵。でも古書店は無くなっていた。まず平野神社の桜トンネルで、写真をパチリ。次いで北大路を東進して賀茂川へ。植物園との相乗効果で辺り一面淡いピンク色。弁当を広げる家族連れがあふれている。北大路橋西詰めの古書店を探索した後、東詰め側へ行くが無くなっている。烏丸通へ戻り至成堂の二階で美術洋書を堪能。ダダとシュルレアリスム関係の大判を数冊手に取り心が乱れる。欲しいけど読めないからなと、あきらめる。同志社から河原町今出川に出て善書堂へ。田舎亭でてんぷら蕎麦を食した後、御所を抜ける。朔平門側のしだれも素晴らしく写真をパチリ。烏丸二条のかんぷりで必要なコピーをとる。一枚50円なので助けられた。鴨川を渡って岡崎へ。ここも素晴らしい。府立図書館で先週借りた本を返し、あの人物が借り出している本を確認。それぞれ「借出中」の表記だからな。星野画廊によって世間話。最晩年のA画伯がよくおいでになっていたそうで、快活な好人物だった様子。知恩院から円山公園のしだれ桜を見て走る。すごい人混み。写真を幾枚かパチリ。八坂神社前に自転車を置き、急いで何必館拾遺展を観る。優品そろいで感動させてもらう。パウル・クレーの二点に惹かれ、入江波光も注視する。五階の茶室を拝見しながら、これってモン・サン・ミッシェルの列柱廊じゃないかと思った。六時前になってしまい、あたふたと東大路通を南下。人混みと自動車をかき分け走るのも面白い。東山五条辺りの古書店を探したがうまく見付からなかった。二十年も三十年も前の記憶だからな、もう代替わりしてるよな。五条道りを西に走り砂の書さんへ寄ってから帰宅。結局、8時間も走っていた訳。

 食事の後、「マン・レイ展のエフェメラ」の5校目を印字出力する。先はまだ長い。でも、そろそろ本文、テキストを仕上げなければ。