コプリー画廊カタログ

 阪急西院駅のホームに降りた時、黄色いシャツを来たアルバイト氏がマジック・ハンドを持って線路側にかがんでいる。ムム、柱の影には可愛い女子高校生が隠れている。バランスを崩した不思議な姿勢。どうしたのだろうと、一瞬思ったが、レールの間にスクール・シューズが転がっている。アルバイト氏が上手くつかんで、ホームへ回収した。靴を履いて階段を逃げ去る女の子をしばらく観てしまった。

 さて、1990年にニューヨークのV.G.グリーンから買った、マン・レイのコプリー画廊カタログ(リーフレット)と同じものが、先週、カリフォルニアの古書店でリーズナブル・プライスで売り出されていた。それで、急いで注文していたのだけど、本日到着した(現地13日発)。展覧会の前夜祭でカフェ・マン・レイを開催した時の告知である青いスタンプが裏面に押されているすぐれもの。「Visit Café Man Ray / ONE NITE ONLY Dec. 13, 1948 / FRENCH CUISINE / AMERICAN COCKTAILS」スタンプを確認すると先のコレクションとほとんど同じ位置だった。いつか展覧会に出品する時、2点あるから表と裏とを同時に示す事ができるな。展示の様子を想像するのが楽しい。