室町将軍家の至宝を探る

manrayist2008-10-19

すっきりと目覚め、10時に名古屋・富山と旅行中の友人と電話で話すと、徳川美術館で開催中の「室町将軍家の至宝を探る」展(11月9日迄)を薦められた。母親のところに行くつもりだったが、姉が許してくれたので出掛ける。名古屋人だがこの美術館は初体験。緑の多いゆったりとした空間だが、お茶会があるのか和服の婦人で一杯である、それに、朝の新日曜美術館で紹介されていたので、沢山のひと。工夫された展示方法で楽しめた。第1室の「上り藤馬標」や無名の刀「南泉」から良いね。それに竹茶杓のいくつか、千利休の銘「泪」なんてのも。そして今日は書にこころが動いた。「虚堂智愚墨蹟」や徳川綱吉の「懐明徳」、後小松天皇宸翰仮名消息など。さらに灰被天目に付いた相阿波弥折紙に出会ってビックリ。折紙(註)を知ったのは収穫だった。エフェメラの文化がちゃんとあったのだ。折れ具合がなんともよろしい。無知は恐いね。

 美術館から基幹バスで栄へ、市電の走っていたルートがバス専用になっていて驚く。三越地階で買い物(なだ万の弁当と恵那すやのくりきんとん)をし、シャンパンはブルーノ・バイヤール・ブリュット・プルミエ・キュヴェにする。3時頃から自宅で酒盛り。一眠りしてから帰宅。有意義な二日間だった。

(註)折紙とは、作者の真否と代金の評価を併記した鑑定状である。奉書の紙を横に二つ折りにする形態から折紙と称される。