年賀状の制作など

今年の京都写真展には、1970年からの年賀状等を選んで30枚展示した。これを観た若い友人から「自分が好きなんですね」と指摘され驚いた。そのように思った事はなかったけど、作品として用いていたのだから、この要素は強いのだろうな。作家はみんな自己を見つめるけど、これは「好きだ」と云うことかしら。「発表せざるおえない何か」なんだけどな。過ぎ去った年を総括(古いな)したり、新しい年の計画を考える絶好の機会となる年賀状の制作。友人、知人、先輩、お世話になっている人達への年に一度の挨拶である年賀状に作品を潜り込ませるのは、不謹慎なのかな、展示品を振り返りながら、近年は自己癒着してるのだうか。ちょっと気取り過ぎだな。などといろいろ考えながら2009年の年賀状を作成。自分大好きをストレートに現す結果となったか。年賀状にはメール・アートの要素もあるなと思い、最初の頃は自分宛にも投函し、客観的なスタンスを確保していたのだが、お年玉葉書に消印が押されなくなった頃に、興味をなくしてしまった。合理化によって本質的なものが失われ、元に戻らない。昨日は年賀状制作で一日を使ってしまった。今日は朝から宛名書きを頑張り、昼一番の回収便に間に合わせる。---皆様の感想はどうだろう。

 午後から風呂掃除を行い、仏壇と神棚に鏡餅を供え、床の間の掛け軸を「初日の出」に替えた。弊宅の迎春準備も順調に進んでいる訳。お待ちかねの銀紙書房新刊の制作は、年初に20部程を完成させたいと思い、量産行程を始める段取りとなった。ご期待下さい---注文が入るか心配ですけどね。