マン・レイ展 at ときの忘れもの

東京・南青山にあるギャラリー「ときの忘れもの」でマン・レイ展が開催されます。これまでもマン・レイ作品を紹介されていましたが、まとまった展示は始めてとの事、ギャラリーからの案内を頂きましたのでお知らせいたします。尚、会期中の4月11日[土]17時から、わたしがギャラリートークをさせていただくことになりましたので、どうぞ、ご参加願います。「マン・レイ狂いのお裾分けをしたいと思います(笑)」(詳細はギャラリーにおたずね下さい)

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マン・レイ
http://www.tokinowasuremono.com/tenrankag/izen/tk0904/173.html
会期=2009年4月3日[金]―4月25日[土] 12:00-19:00 *日・月・祝日休廊
 マン・レイ(MAN RAY 1890―1976)は、自分の名前が写真家として後世に残るのを果たして潔 しとしたのでしょうか。画家として1915年に最初の個展を開催したとき、職 業写真家の撮る作品写真に満足できず、自分でカメラを購入して自作を撮影 したのが写真を撮り始めるきっかけでした。1921年ダダイストとしてパリに 渡ったあと、生活を助けてくれたのがやはりこのカメラでした。友人の作品 写真を撮るうちに、作家に対する興味をポートレートを撮ることで表現する ようになり、やがてファッション写真や上流階級の人たちの肖像写真によっ て写真家としての名声・実績を得ます。時代は、まるでマン・レイをその記 録者として指名したかのように、キキをはじめ、デュシャン、メレット・オ ッペンハイムらシュルレアリストの作家たちをモデルとして用意します。そ して、偶然レイヨグラフの技法を見つけ、ソラリゼーションを発見して、自分の作品に取り入れていきます。
「写真は芸術ではない。まして私は写真家でもない。」というマン・レイの 言葉は、もちろんそのままの意味ではありません。まさに今のコンテンポラ リーの作家が、様々なメディアを駆使する中で写真をひとつのメディアとして使うというのと同じ感覚だったはずです。
今回の展示では、画家、版画家、オブジェ作家、映像作家、そして写真家で あったマン・レイの活動の一端を紹介するために、写真、オブジェ、版画など23点を出品します。

●4月11日(土)17時より、マン・レイ・イストとして知られる京都の石原輝雄氏をお招きしてギャラリートークを開催します。石原氏は、マン・レイの有数のコレクターであり、作品だけでなく膨大な資 料収集でも知られ、つい先日も『マン・レイ展のエフェメラ』を刊行されたばかりです。マン・レイに関する貴重な裏話(?)がうかがえるものと私たちもわくわくしています。参加費1,000円(1ドリンク) ※要予約 ご氏名・電話番号を明記の上、メール(info@tokinowasuremono.com )またはお電話(03-3470-2631)でご予約ください。