CINEと夜の噴水


午前中に製本職人を頑張り、昼からは名古屋へ。母に会う前に愛知県図書館へ寄る。2月25日までの会期で企画展示「1920〜30年代 愛知の詩人たち---モダニズム詩を中心に」が開かれている。昨年の11月14日からの開催で、展示替えがあるが10ブースに別れ総点数83点。昨日、知ったところなので木下信三氏の講演会(11月30日)に参加出来なかったのは残念だった。最近、調べている詩人の資料では折戸彫夫の「化粧室と潛航艇」が気になった。調査中の事柄については、いずれ報告させていただこうと思っているが、久しぶりに観た雑誌「CINE」が大判だったのに驚いた、忘れていたのだな。シュルレアリスムに関するブース6も入れ替えがあるが、山中散生関係でラデイゲ遺墨、夜の噴水(詩集)、みづゑ(l海外超現実主義作品集)、L'ECHANGE SURREALISTE、CINE。そして、山本悍右の「夜の噴水」2号、開かれたページのデッサンが面白く、詩は北園克衛の「朝のピナクル」、珍しい資料に眼が喜んだ。いずれ、図書館のものは閲覧をお願いし、手も喜ばせてやりたい。今回の展示には関連図書218点も含まれ、こちらの方は自由に楽しませてもらえた。和田博文氏の「現代詩 1920-1944 モダニズム詩誌作品要覧」は役に立つ資料なので、必要なコピーをとらせてもらう。展示解説の詩人紹介のプレートが判りやすいので、こちらはデジカメで記録する。和物の世界は奥が深い、気楽に思いつくままといった態度は、出来ないな。銀紙書房の次回本は大変だ(笑)