THIS IS MAN RAY

manrayist2009-02-08

マン・レイの展覧会情報をこまめにチェックしているつもりだったが、パリから金曜日に届いた「THIS IS MAN RAY」には、驚いた。アマゾンのサイトで紹介されてもいるけど、表紙のデザインがいまいちで、DVDらしい。それで、バンドのほうの「マン・レイ」関連かと思っていた。でも違うのです。黒い箱(20.6 x 20.6 x 3.3 cm)に入っていたのは、[1]128頁のマン・レイ・レクチャー、フランス(1956)とアメリカ(1966)のもので、前者はいつも、マン・レイの声を聞いているテープをおこしたもの。---まえまえから、やりたかった企画をやられてしまった。後者はロサンジェルスの回顧展のときのもの。興味深く。英語とフランス語のバイリンガルになっている。[2]マン・レイのアトリエをとらえた写真、32頁。[3]ジュリエット未亡人が案内するアトリエの様子、フィルム約22分。
 実は、この「THIS IS MAN RAY」と題した展覧会が、パリのマリオン・メイエ画廊で昨年の夏に開催されていたのだね。この画廊は問い合わせをしても、対応してくれないので、疎遠になってしまっていた。やはり、こまめに、チェックをしなければ。

 ジュリエットが2bis, Rue Ferouのアトリエでカナダのクルーに答えている。彼女の若々しい声を聞きながら、思い出そうとする。わたしも、このアトリエのこの椅子に座ったんだな。でも、あの時、沢山あった作品は、アメリカでの大規模な展覧会(1988年9月頃だとワシントのナショナル・ギャラリーなど全米各地を巡回した展覧会が開催されていたはず)に貸し出されているのか見あたらない。寂しい感じだな。

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 このDVDをゆっくり鑑賞したいところだが、この土・日はアメリカの美術館から頼まれたエフェメラの画像ファイルの作成と、これに関連して送付せねばならない「マン・レイ展のエフェメラ」の作成に時間をとられてしまった。今年の秋予定されている展覧会のタイトルが「またの名はマン・レイ」なのだから、マン・レイ狂いとしては、こちらを優先してしまうのよね。ゴメンナサイ。