神奈川近代文学館


ホテルのベットが良いあんばいで快眠。9時前、表参道側に出るとカルティエプラダ、そして、イッセイ・ミヤケ。中央でスナップを撮った後、神宮前から地下鉄で渋谷、続いて東急東横線に乗り換えおよそ34分、特急で元町・中華街へ。葉桜となった谷戸坂の勾配をしばらく我慢し大佛次郎記念館から神奈川近代文学館を訪ねる。素敵な公園に花が咲き、汗ばむ陽気なのにマスク姿の花粉症はなさけない。10時前本館に入って検索した戦前の詩誌を閲覧する。ひとりゆっくりと手触りを確認し、パラパラと誌面の流れ、タイポグラフィの案配、詩人達の友情のようなものを眼で追う。閲覧室に一人、光の状態もよく、じっくりと拝見した。古書店に登場することがあるだろうか。京都の詩人だからな。丁度、連載されている日本経済新聞の「前衛誌のインターネット」のように、国内を郵便で送られいたであろう詩誌。戦前の出来事だからな。手にできることが有り難い。しばらく、楽しんだ後、付箋を挟みながら複写申込書を記入する。頁の選択に苦労する、全頁は出来ないからね。作業をお願いした後、喫茶室で休憩、疲れ切った。



午後、友人と待ち合わせて横浜の町をブラブラ。道行く素敵な女性にみとれながら、駅前の焼き鳥屋で一杯。窓の外には大観覧車、話題は詩人達の事、「愛情」だよねと同じ視線にくつろぐ。冷酒を出羽桜(山形)、浦霞(宮城)、真澄(長野)、八海山(新潟)と進める。話も白肝も釜飯も旨かった。友人ならばこそだね。酔っぱらたまま新横浜まで移動し、なんとか間に合って帰宅。仕上げたい原稿のプランはまとまってきたが、その前に、「マン・レイ展のエフエメラ」を全冊、完成させねば。