spin05

先週の土曜日にお会いしたYさんが、スピン第5号を入手していないのを知って、送って下さった(深謝)。それで鞄に入れ通勤の折に読み始める。ラッシュアワーでもまれつつ読み継ぎ、ホームに降りると阪急電車のレッドマルーン色とホームのくすんだコンクリ色の間で、手に持ったspin05の表紙が、マッチする、3D風の視覚で写真に撮りたい気持ちだ。若い友人がこの表紙を「カワイイ」と云う、目にとまるバッグンのレイアウト、林画伯の真骨頂。ご自身がパリの古書店で入手されたアルトーの「神の裁きと訣別するために」を日本の表紙に取り込んで、フランス本のタイポグラフイ処理の魅力との東西対抗戦にうなる。手にしているわたしもステキに見えるかなと改札をくぐる。京都駅から座って読んでいたら、別の若い友人に声を掛けられた。なるほど目に来るらしい。わたしは「北園が自分の名前の前にbyを付している点もちょっとおもしろい」の辺りを目に留めていた訳。昼休みと帰宅時にも読み継ぐ。面白い。

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 日本経済新聞朝刊で3月30日から始まった西野嘉章氏の「前衛誌のインターネット」十選が村山知義の「マヴォ」を紹介して終わった。氏は「パリの古書店で本誌二冊を見つけた。村山の献呈辞こそなかったが、雑誌中央部を縦に走る折り線は、それらが二つ折りで郵送されたものであることを物語っていた」と書いている。わたしの手許のジュリアン・レビュー画廊のマン・レイ展カタログにも中央部に折り線があるな、これを伸ばすとき、ゾクゾクとした喜びを感じるんだよね。新聞の記事は、綺麗な状態で確保できたので、表紙を付け、限定1部のコラージュ本を作ろうと思っている。

マグリット・フリークのOさんが、ご自身のブログ「magrittianの道程」で「ときの忘れもの」でのトーク・ショーの様子を紹介して下さった(感謝)。

http://magrittian.blog.so-net.ne.jp/2009-04-15

「ときの忘れもの」のブログにトーク・ショーの様子が写真と共に紹介された。自分を観るのはハズカシイ。

http://blog.livedoor.jp/tokinowasuremono/archives/52329992.html