モダニズムの京都展 開催される。

食卓にエンドウ豆、美味しい季節になった。つまんで口に入れると、友人の事を思い出す。彼はどうしているのだろうか。京都新聞の夕刊で京都国立近代美術館での企画展「京都学「前衛都市・モダニズムの京都」1895–1930」を知った。6月9日から7月20日までの会期との事。迂闊にも岡崎に出掛けていないので。展覧会の予定を知らなかった。関心を持って最近調べている、戦前京都の詩人達において言及したいと思っている「内国勧業博覧会」。岡崎の地での図書館や美術館の成り立ち、そして、京都パラダイスへと筆を進めたいので、衝撃を受けている。美術館の展示、企画の方向が気に掛かる。わたしが取り上げたい京都の詩人達にも及ぶ展示だろうか。5年早く始めていればよかったな。しかたないか。それにしても、銀紙書房本の75部制作はきつい。職人仕事で肩の痛みが再発している。これでは、調べ物がすすまない。以下、展覧会の案内から---

   京都新聞創刊130年記念 京都学「前衛都市・モダニズムの京都」1895–1930

時代を超えて、京都に開花した文化は、さまざまな角度から語られてきました。近代の美術では、日本画における京都画壇の趨勢や、田村宗立、浅井忠らによる洋画界の胎動、そして陶芸・漆芸・染織など工芸界「伝統と変革」の軌跡、さらには京都市内に今も点在する洋風建築への関心の高まりをはじめとして、これらの動向は、展覧会でもしばしば取り上げられ、近代「京都美術」の輪郭はすでに定まったかに思われます。そして近年では、「京都学」という言葉にも象徴されるように、あらためて京都の歴史や風土に関心が高まっているのも周知のとおりでしょう。しかしながら、このたびの展覧会では、こうした歴史事実の回顧にとどまるのではなく、新たな視点を設定し、あらためて「近代の京都」の多様な文化について再考いたします。
現在、京都国立近代美術館が建つ岡崎の地で、1895(明治28)年に第四回内国勧業博覧会が開かれ、同時に「平安遷都1100年記念祭」のシンボルとして、伊東忠太が設計した平安神宮が建立されました。博覧会開催の年に発行部数3000部を数えた京都新聞の前身「日出新聞」は、「平安神宮大極殿地鎮祭」で、当時の先進的な疏水・電気事業の象徴ともなるイリュミネーションに彩られた大鳥居を寄贈し、「平安遷都1100年記念祭」と「第四回内国勧業博覧会」の開催気運を盛り上げます。また、京都の工芸界の発展に貢献したワグネルの巨大な顕彰碑も、後年、岡崎公園に建てられ、「近代京都」はまさにここ岡崎の地から幕を開けたといって過言ではありません。
この第四回内国勧業博覧会を起点として、以下の構成で展覧会を組み立てます。

http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2009/373.html