立花常雄「補陀落渡海」展

大阪で仕事。7時過ぎにフリーとなったので、The Third Gallery Ayaで23日から開催されている立花常雄さんの写真展「補陀落渡海-おしよせる深さについて- Tsuneo Tachibana "Fudarakutokai"」を拝見する。視覚のズレを写真化して視ることの意味と眼球の役割を示してくれてきた氏の仕事が、今回は動き出している感じを持った。「ビニールハウス」から「赤目四十八滝」に進んで抽象的要素が少なくなったとは作者の言葉であるが、この微妙な位置取りに独特の意志のあり方をみる。ファインダーが直線的にズレるとしたら、脳は左右にズレ、深部で繋がるんだろうな。知的な空間だった。画廊の綾さんと世間話を幾つか、その後、5階のカロ・ブック・アンド・アーツでビール。ジュンク堂で林ヒロシ著「蝋梅の記」(編集工房ノア 2007年)を購入し帰宅。

The Third Gallery Aya
http://www.thethirdgalleryaya.com/exhibitions/ 
2009.6.23(火)-6.27(土)
日・月休廊、12:00-19:00 土曜17:00まで
大阪市西区江戸堀1-8-24若狭ビル2F
TEL/FAX:06-6445-3557