古書目録-1 フランス編

今日も終日、部屋の整理。不要資料なんてあるかしらと別れを惜しむ。基本的には10代からの写真、20代からのダダ・シュルレアリスム、そして、もちろんのマン・レイを残す選択基準だが、どの資料も二度と使わないなんて判断出来ないよな。今日、崩していた山には古書目録が沢山入っている。書誌的な役割の前に、海外から送られてきた紙の目録をチェックし郵便で注文(往々にして日本からだと売約済みになっている)、返事が届くのに2週間、それから小切手を送り現物が送られてくるまで1ヶ月、欲しい資料を手に入れるのに手間のかかった頃がなつかしく、この気持ちを証明するのが手許に残ったカタログ。紙の目録だからこそ今まで置いていたのだな、捨てられない。

1995年2月の1FFは19円10銭。アンリ・ラファェットにはお世話になった。デュシャン特集でもある66号(収録758点)には、マン・レイ関連でダダ50周年のカタログ(180F)、パサデナデュシャン展カタログ(800F)、G.L.M.のローズ・セラヴィが1,250Fで載っている。

パリの古書店「時の黄金」との付き合いは2000年以降だが、カタログ5号はG.L.M.特集で収録393点。マン・レイ関連では「写真は芸術にあらず」が1,000EURで載っている。この2004年6月で1EURが133円41銭だった。

マラケ河岸のアラントンは高級店で、パリに行ったときもマン・レイ関係の稀覯本を幾冊か拝見させてもらった(高くて買えなかったが)。紹介しているのはマン・レイの「大人のためのアルファベット」で飾られた1998年のカタログ---ベルフォンド版で6,000EUR。この号(収録404点)には1963年に刊行されたレイヨグラム集(20部限定)も載っていて60,000EUR。欲しいけど桁が違いすぎる。最近、カタログが送られてこないなと思っていたら、アラントンが閉店したという噂を聞いた。残念。

こうした目録、沢山ありますが欲しい方いらっしゃいますか。明日には一部を除いて処分します。一声掛けて下さればお送りしますよ。(先着順)