黒磯料理 酔鯨亭


昼から大阪に出掛け、天神橋筋商店街古書店天六からブラブラと南下。写真集に強い天五古書を始めて訪ねる。ほとんどが新しい物で、戦前の稀覯本を見つける事はなかったが、浅川マキのポスターは懐かしかった。今日は日曜日なのでハナ書房はお休み、定番の矢野書房、天牛書店と物色。天牛書店のガラス・ケースには思わず買いたくなる書物が幾冊か---マン・レイ以外は購入しないと強く決意したので、思いとどまる。---でも、これでは楽しくないな。
 夕方から若い友人と、阪急かっぱ横丁酔鯨亭で一杯。のんべの友人は、瓶ビールを注いだら泡につられ、乾杯前に口を付ける。鯨は美味しい、日本人の食文化だからな。特選盛りは、鯨ベーコン、赤身、花鯨の他にサエズリとウネス。花鯨とサエズリは酢味噌でどうぞと勧められた。キリリと冷やした酔鯨純米吟醸酒と脂がのった鯨がマッチする。太平洋を食す感じだな。バカ話に盛り上がり、四万十川のごり唐揚げ、あじ棒寿司と共に、グビグビと口をつける。表面張力のふくらみ具合は、お酒ならこそかしら。720mlはすぐに無くなり、吟醸うすにごり、酔鯨生酒などと続ける。つみれ汁に雑炊で締めた。よく飲み、よく食べ、よく話した楽しい一時だった。阪急電車を準急でウトウトして帰宅。