美しい漢字に

今朝の日本経済新聞文化蘭に港千尋氏の「活字再生--記憶から創造へ」が掲載されていた。昨日、カロ・ブックショップ・アンド・カフェで澤辺由記子さんの写真集を見たところだし「文化百景」も読んだので、続けて興味深く港氏の主張・報告を確認した。フランス国立印刷所の活版部門もすでに閉鎖・移転されたようだが、サン・ジェルマン・デ・プレで独立者による書店が開店されたとある。「活字が整理されている棚は、日本でも台湾でも馬棚と呼ばれている」さらに「おそらくこれらは、文字もイメージも音も、すべてがデータ化された後に来る、創造性のひつの方向であろう。かれらはみな母型に熱い心を流し込み、物質と情報を結合しながら明日の記憶をつくろうとているのだ。」と締めくくっている。氏はカロでの展示にも言及されている。DTPに活路を見出した銀紙書房社主としては、資金を必要とする活版印刷は夢のまた夢、でも、印刷表現のあり方には、用の美を追究したいな。蛇足になるけど、同じ日本経済新聞の読書蘭に池谷裕二氏がロバート・カーソン著(NTT出版)の「46年目の光」を紹介しておられる。視覚の問題、分析と認識に関心を持つわたしとしては、気になる一冊、さっそく書店で確認しよう。(7時34分 忙しい一日になるかな)

 終日、家人指示の基で家の用事。スタートが早かったのではかどった(と言われた)。夕方、必要なコピーを取りにツタヤへ、モノクロ5円、フルカラー30円は有り難い。夜はマン・レイ・テキスト和訳の続き---もう、やめたいな(弱気)