私の右側が、私の左側の影であり、(39頁、アンドレ・ブルトン)


帰省する新幹線車中で外山卯三郎の「最新フランス絵画研究」(金星堂、1932年刊)を読む。この著作の第二章は「ダダイズムの勃興とその精神」続いての第三章は「シュールレアリズムの勃興とその精神」図版も多く楽しめる啓蒙書でマン・レイへの言及も含まれている、例えば「現在はカメラなしの写真(フォトグラム)に没頭している。即ちこの道も一つのシュールレアリズムの道を開いていると言へる。然しかれの才能は作画することを捨てないだろう。」(114頁) 時代を考えつつ興味深い読書となった。
 愛知県図書館で亀山巌関係の資料を閲覧し、必要なコピーをする。ここの貴重図書の扱いは気持ち良く、ゆっくり楽しむ事ができた。もちろん、夜は一結で一杯。そして、バカ話。