またの名はマン・レイ


ALIAS MAN RAY: The Art of Reinvention
2009年11月15日--2010年3月14日
ニューヨークのユダヤ美術館から11月10日に開かれる、大規模なマン・レイ展の関係者内示展案内状が届けられた。20世紀初頭のニョーヨークでマイノリテイーとして生を受けたエマニュエル・ラドニッキーが、改名し、正式な人格としてマン・レイを名乗った苦悩する(パスポートの記載だってマン・レイなのに)人格を、わたしたちは、暴き出そうとしている。ALIASって別名とか偽名だけど、犯罪者に使われる事、多いよな、顔のない謎の人物みたいで、マン・レイが生きていたら怒り狂うだろうな----出自については生涯、明らかにしなかった人だからな。

 案内状に使われたアングルのヴァイオリンは、先年、日本で展示されたジェイコブス夫妻コレクションの優品。このユダヤ美術館の学芸員からわたしもダニエル画廊カタログ(1915年)の出品を求められたのだが、パスしてしまった。本当はニューヨークへ出掛け、ゆっくりマン・レイ世界を堪能したかった訳だが、会社を休めないし、ALIASに最後まで、拘ってしまったのも事実である。

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会場正面にタピストリー、左にスティークリッツ(?)撮影の肖像。