先月23日に落札したポスターの出品者は、ロードアイランドに住むステファンで、「代金はカード決済、番号をメールで知らせて欲しい」と指示された。彼女は「インターネットはよく知っている、心配することはない」と催促してきたが、番号を分割して送る一般的手順が、どうも不安、それで、FAX対応とすることにした。その後は親切な対応で到着を待った。現地26日発送の筒は本日、無事到着。さっそく、取り出し、マン・レイ展の雰囲気を楽しむ。ポスターに使われている絵柄は油彩「D・A・F ・ド・サドの想像的肖像」昔、大阪で油彩の現物と対面したことがあるが、素晴らしい一品だった。欲しいけど持って帰る訳にはいかなく、長い間、何か関連する物と思っていた訳。版画のサド像はカリフォルニア時代の再制作で面白みに欠けるし、以前登場したこのポスターのオークション・エステメは「ゴメンナサイ」の世界で、あきらめかけていたのだった。今回は、手の届く価格帯での攻防、そして、有り難い結果となった。入手したポスターは、1975年7月-9月にかけてローマで開催されたマン・レイ展の折りに作られたもので、同展のカタログは既に架蔵している、拙書「マン・レイ展のエフェメラ」に追加するとすれば、整理番号は「112-A」 さっそく、額に入れ眺めはじめる----嬉しい時間だ。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
到着の報告をステファンにメールしたら、実際に展覧会を観たと云う彼女から、以下のメールが入った。
有難う輝雄さん、ポスターは素敵でしょ---。これは、大学院生だったわたしが､1975年にローマで開催された素晴らしい展覧会の折りに、実際に買い求め、自宅まで持ち帰って掛けないままでいたものです。本当に楽しんで下さる方に求めていただき嬉しく思っています。
