アルキエ「シュルレアリスムの哲学」など


Ferdinand Alquie "Philosophie du surrealisme" Flammarion 26, rue Racine, Paris (VIe)
京都写真展用の台紙を買いに画箋堂へ出掛ける。結局3mm厚のワトソン紙としたが枚数が多いので懐がピンチ、現物は1週間程先だが気分はブルー、そんな訳で珈琲を我慢。久しぶりにアスタルテ書房に寄ると店主右横の棚に仏蘭西の原書がちらほら。このところ、色々な古書店で1950年代以降のシュルレアリス関係書を見かける。関心を持たれた先輩方の代替わりの時期を向かえているのだろうか、訳語の書き込みが多い、こうした本を求めるのが最近は楽しい。原書にトライされていた時代の雰囲気を感じるな---70年代のわたしなどは、ほとんど和訳だからな。その内の一冊フェルディナン・アルキエの「シュルレアリスムの哲学」は、書き込み線引きで廉価に求める事が出来た。1955年にフラマリオンから刊行された本書は、巖谷國士、内田洋共訳で河出書房新社から1975年に日本語版が刊行されている。オレンジ色の表紙がなんとも心地よい。精算するとアスタルテ書房店主の佐々木氏が昨夜、京都シネママン・レイの「エマク・バキア」と「ひとで」が第12回京都国際学生映画祭の一環として上映されたと教えてくれた。越境者たちとした特別プログラムのようで、チラシを確認するとジャン・パンルヴェマルセル・デュシャンなど東京国立近代美術館フィルムセンターのコレクションからの出品とあった---チェックしていなくて残念。そして、京都芸術センター講堂で「現代演劇ポスター展」が開催されていると聞く(11月26日まで)。帰り道なので拝見、会場に上がると120点ほどがぶら下がっている。横尾忠則状況劇場など懐かしい作品も多い、でも演劇のオドロオドロさが恐いな。肉体はにがてなのよね。