イノダコーヒで締めくくり


残務整理で通常時間に出勤。資料の確認等をすませ早めに退勤、これで仕事納めとなった。四条に出てジュンク堂に上がり新刊書籍をパラパラ(水声社の新シリーズが見あたらないな)---でも美術書に心が動かない。錦市場の辺りは迎春準備のあわただしさ一色。街をブラブラしながら京都におけるマン・レイ受容史の原稿にかからねばと思う。堺町のイノダコーヒ本店では門松の飾り付けが終わっていた。連日の忘年会で胃が疲れたので、久しぶりにロールパンセットをスープで注文。先日、天神橋筋商店街のハナ書房で入手したアトリエ昭和5年7月号を読む、特集「巴里を語る」は人々のあこがれが直接伝わる格好のドキメント、小寺健吉の欧州航路報告なんて、資料を読み進めている竹中郁の事などを連想させて面白い。帰り際、気になっていた巴里のノートルダム寺院を描いた油彩の作者を訪ねると「初代社長猪田七郎の作品」との事。この位置に掛けられているのは素晴らしい。「巴里で絵画を学んだ折、カフェの魅力を知って帰国したら巴里のようなカフェを始めたいと思った人だった」と昔、聞いたのを思いだした。良い店だ。

ロールパンセット 780円

猪田七郎のサインは画布右下

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三条通りに出ると中京郵便局では年賀はがきを販売している---今年の売れ行きはどうなんだろう、早く帰宅して年賀状を仕上げなくては。