2009年最後のマン・レイ


晦日は原稿書きと予定していたが、そうもいかなくて買い物のお使い、外に出るとみぞれ模様で顔が冷たい、でも昨日求めたユニクロのプレミアムダウン・ウルトラライトは優れもの、マフラーで備えれば充分の保温性を確保出来る、有り難い。
 さてさて、朝からいくつかの宅急便が届けられた。中に一つアマゾン・ジャパンからのダンボール函、家人たちに叱られつつ開封すると、ユダヤ美術館のカタログだった。---A4サイズのハード・カバー240頁が送料込みで4,631円。刊行前に予約しておくと割引があり、しかも、発送日までの一番安い為替レートで換算するシステムとなっている--これでは、国内の洋書店は太刀打ち出来ないだろうな。

始めて美術館の担当者からメールを受け取ってから2年は経過しているかな、美術館の性格からマン・レイの出自にスポットを当てた注目すべき企画になると思ったのだが、展覧会資料の借用依頼には応えなかった。どうも、彼らはビジネスライクでマン・レイへの愛情を感じなかった----この感覚を共有出来る学芸員は皆無とも思うけど、貴重なエフェメラを会ったことない人に送るのはリスクが高すぎる、わたしの人生そのものであるようなアイテムが、彼らの仕事の「駒」にされるのは辛い。結局、クレジットを入れる約束のもと参考図版用に写真データを送った。展覧会が始まって1ヶ月以上が経過し、今日、そのカタログを入手した訳だ。勿論、謝辞の中にわたしの名前が含まれているのだが、未見のマン・レイ資料・作品は2点のみだった。テキストを読んでみないとなんとも云えないけどね。

提供した写真データが使われた頁: 左中央。参考図19. マン・レイの初個展カタログ、表紙と頁を開いたところ、ダニエル画廊、ニューヨーク。石原輝雄コレクション、京都。(174頁)

提供した写真データが使われた頁: 右中端。参考図53. パールス画廊展覧会カタログ表紙。石原輝雄コレクション、京都。(197頁)
]
上記、拡大

                                                                  • -