季村敏夫著 「窓の微風」

楽しみにしていた季村敏夫氏の続刊『窓の微風』--モダニズム詩断層が上梓された。前冊『山上の蜘蛛--神戸モダニズと海港都市ノート』に続く柳原一徳林哲夫による最強のサポート、著者の思いがストレートに伝わる。今回の本にはマン・レイの映画「ひとで」との関わりが竹中郁を通して語られる部分もあり、とても参考になった。過ぎ去った時代とそこに生きた無名の人々への視線、書く事への思いがひしひしと伝わる。こんな一冊をわたしも準備したい。

窓の微風  モダニズム詩断層
2010年8月15日初版第1刷発行 著者季村敏夫 装幀林哲夫 発行者柳原一徳みずのわ出版 定価本体3,800円+税