零細出版社のデザイナー(兼務)はつらい。「戦前京都の詩人たち」の出力機がエプソンのPX-503Aなので、イン・デザインの設定がきちんと反映されるかとテストが続く。試し刷りを何枚出したかしら---MS明朝で入力した原稿を本番用に「小塚明朝」に変更すると、不具合がいろいろ発生した。MS明朝のままでは、文字が細くてやや汚い、でもヒラギノ系では書籍に合わないし、写真と一緒だと文字が強すぎて「写真が立たない感じ」。そんな訳で「小塚明朝」を選択したのだが。
今回は量が多いので詰めても読みやすく、紙面を18行41文字で考えた。---これが難しい。文字のベタ打ちだとよいのだが、領域の微妙な設定で41文字が変化してしまう。試行錯誤の結果、「書体EL(最細)、長体95%、トラッキング15」で設定。しかし、旧漢字などでフォントにない文字があったりして、この調整にも苦労する。
一番の苦労は頁割付が画面と異なる事だった。紙のくわえは予測していたけど、写真と文字が3mmズレたり、センターのズレが微妙で閉口させられた。いつまでも悩む訳にもいかないので、今宵あたりで次の作業に進もうかと思う。