鑑真さま

今日は仕事で外出したが、夕方、京都に戻りなんとかギャラリーH2Oの展示に間に合った。金井杜道さんの展覧会は唐招提寺に伝わるの鑑真和上(688-763)座像をとらえた写真。脱活乾漆彩色の質感が印画紙にただよって仏様と対峙している感覚。渡日前に失明(諸説あり)された鑑真さまの表情が、銀紙書房が計画している次回本の着想につながっていて興味を持った。画廊正面には実寸大に引き延ばされたプリント、「見る事の意味」を視力をなくした鑑真さまを通して考えさせられる時間となった。(展覧会は9月11日まで)