サドの想像的肖像

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地下鉄のロング・シートに広げられたマン・レイの油彩「D.A.F.ド・サドの想像的肖像」のカラー図版が載った雑誌「みづゑ」1967年9月(752号)。テキストは中原佑介の「マン・レイの肖像/測量の楽しみ」---数日、スティーヴ・ホデル著(東理夫訳)「ブラック・ダリアの真実」(早川書房、2006年刊)を再読している。マン・レイと連続猟奇殺人犯ジョー・ホデル(スティーブの父親)との接点から、唐突に思われる1951年3月のパリ引っ越しの謎が解けるのだろか---スティーヴはマン・レイだけでなく私の父にも大きな影響を与えたのは、マルキ・ド・サドである。サドの生涯と著作はこの事件に重要な意味を持っているが、それは他者を暴力的に服従させるという彼の哲学が、<フランクリン・ハウス>で起きたさまざまな出来事の中心にいたと思われる四人の人物に非常に大きな影響を与えたからだ。」(上巻358頁)と書いている。