展覧会のエフェメラ(4)

アサヒカメラの紹介記事でオリジナル・プリントを扱う画廊が日本にも登場したと知ったのは1978年だった。欧州系の作家にも強いようだったので、マン・レイの在庫を訪ねて手紙を書いたのがオーナー・石原悦郎氏との出会いだった。アジェの写真展が開廊展だったかと思うが、「フォト・ダダ・マン・レイ展」は同年の12月に開催されている。石原氏にお会いし、その人柄に魅せられたのは言うまでもない。当時の画廊は日本橋三越前の八木長(海苔屋さん)ビル5階、わたしの勤務先の東京支店が近くにあったので、上京の度にツァイト・フォトサロンに顔を出すようになったのは自然な流れだった。以来、今日に至るまで様々な形でお世話になっている。紹介する葉書は「忘れ得ぬ木村伊兵衛」展 1979.6.21-7.7

11.9×16.8cm ZEIT-FOTO SALON

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今日はメリーゴーランドKYOTOで開催される(11月9日まで) 「via wwalnuts展」のオープニング企画で詩人の平出隆さんを招いて(聞き手・扉野良人)のレクチャー「詩と造本のこれまで」が徳正寺本堂を会場にして開かれた。月末に近い経理マンは仕事から脱出できなく、泣く泣く参加を断念した。