石井光楓のパリ 1931年

昨日の知恩寺・シルヴァン書房のテントで、最初に現れたのは日本人によるフォーヴ風の静物画、1931年の国際絵画展というとパリだろうかと手を止めた訳。もちろん「KOWHOO ISHII」についての知識はないが気になった(ネットで検索すると2009年6月-8月に千葉市美術館で「石井光楓---パリの青春」という展覧会が開かれている)。

石井光楓は1982年千葉県生まれ、日本画を学び院展、帝展と入賞した後洋画に転じ1921年渡米しシカゴのアート・インスティチュート、次いで1925年パリのアカデミー・ジュリアンに学び1931年帰国。その後は春陽会に出品し、郷里の高校で美術を教え1975年逝去。パリの画壇でも注目され、数々のサロンに入選したと紹介されている。

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そして続いてあったのが二点のパリ絵葉書、とちらも生写真で銀塩が浮いているけど素敵。車の様子から1920年代後半かと推測するがどうだろか。石井が持ち帰ったとしたら、夢は膨らむ---確かめようがないけど。

Paris, 49 Rue Royale / Edittions d'Art GUY

Paris, 47 Boulevard de la Madeleine / Edit. d'Art--A.Leconte