青色彗星倶楽部 覗きからくり器


蜃気楼を覗くMAN RAY IST 撮影:古多仁昴志

「地を匍う飛行機と飛行する蒸気機関車」仮面社/1970 17.8 × 11.7 × 3.5cm

足穂狂いの古多仁さんが、土曜日に参加した「オブジェ覗きからくり器=階段を降りる三日月で作品「タルホ=コスモロジーの新世界」を見るというパフォーマンスをする行為」の記録を送って下さった(感謝)。
 「望遠鏡はよろしいな。天体を相手にするのはかなり宿命的なことですよ。天文学以外の可能性を排除するんやからね。日常性に対して虚無的な人ほど天文学にいかれてしまう。」(前掲書130頁)

 マン・レイにいかれてしまった身として、マン・レイの居ない宇宙に魅力があるとは思えない、いや、十代からマン・レイと共に歩んできたから、居ない世界を知らない。足穂と共に歩んで来られた、古多仁さんも同じだと思うが、おたがい「虚無的」ではないよね。もっともマン・レイの基本スタンスは「冷笑的」だから、そちらの側へ屈折してきた人生となったのかしら。

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 「京都写真クラブ総会(第11回)+パーティー」が7月8日(日)午後3時から、四条大橋西詰の「東華菜館」で行われます。総会後の懇親会は広東料理で馬鹿話が盛り上がります。京都写真クラブの会員以外の方も参加出来ますので、ご希望の方はご一報下さい。--昨年、刊行しました「三條廣道辺り」で言及した戦前からの名建築。天野隆一、俵青茅といった京都の詩人たちも利用しています。眺望バツグン、チャーハンも美味しい。