「瀧口修造の箱船」とネオン管


スクリーンショット: 2012年10月05日00:03 土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の箱舟」第2回 ギャラリーときの忘れもの
待ち遠しかったけど、一ヶ月は早い(このところバタバタしていますから)。今朝は友人・土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の箱船」の第2回がアップされる予定なので、出勤前に急いで拝読---画面にはさりげない一行、蘊蓄あふれる一行、ふるいたつ一行と織りなされていて、会社に遅刻しそうになるほどだった。それに、貴重な写真が沢山使われていて楽しめた。自由が丘画廊や晩年の書斎での瀧口修造をとらえたカラー写真などは初公開だと思う。土渕信彦の長い研究生活、人とのつながり故に紹介可能な資料だと思った。東京ならばこそ、関西ではこうはなりません。

 土渕の次の書き込みに眼を止めた、なるほど、なるほどその通り---「鑑賞する、愛でるというよりは、観察する、確認するというような趣だった。」「一言でもいいから口をきき、展覧会のリーフレットにサインしていただけばよかった。当時はまだ、そういうことが別に失礼ではなく、ファン(ないしコレクター)なら許されるとは判っていなかったのだ。」

      • -


国谷隆志 Spaceless Spaces(October)

京都芸術センター(旧明倫小学校)
ニュイ・ブランシュ(NUIT BLANCHE)と名付けられた「現代アートと過ごす夜」が京都で今宵開かれた。帰宅途中に四条烏丸の京都芸術センターにより、美術家・国谷隆志のネオン管の仕事を拝見。彼の作品は不思議な空気の詰まった光で、独特の静謐な空間を持っている。夕暮れ時の廊下にたゆたう、おぼろな青。南仏の夕闇が現出したようで、美しい。ニュイ・ブランシュはパリ市が毎年10月に行うアートイベントで、姉妹都市である京都でも開かれる事になったらしい。会場にはフランス人らしき人達に混じって、フランスが大好きな可愛い日本女性たちが訪れていた。国谷の光が彼女たちを包んで、魅力的といったらありません。白い夜は素晴らしい。

国谷隆志 Untitled(Tricolor)