岡崎でブラブラ


あと一ヶ月で「マン・レイのパリ 1972年」を開催するタイミングとなった。スケジュールに従って準備を進め今朝方、1回目の海外送付をした。海外分を二つ折するのは、カタログを構想した段階から考えていた。封筒から取り出し広げると案内葉書のマン・レイメトロノームを頭に乗せておどけているのに出会う。そこに、黄色いビラがからまり、展覧会のテキストをちょっと読む、手にした人の動線を意識しながらのホッチキス留めだった。---だからぺージ数も折れる範囲におさえたし、郵便料金を考えての25g設定だった訳。でも、住所を確認するのに手間取った、送りたいのに未確認の人も多い。

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 今日は百万遍知恩寺の古本まつりの最終日、それに、京都造形芸術大学では日本写真芸術学会によるシンポジウム「写真教育の思索」(13:30-17:00)があって、どちらにも参加したかったのだが、あきらめ、発注していた「マン・レイのパリ 1972年」の展示パネルを受け取りに博宝堂へ(自動車を持たない者には木製パネル10点、アクリルパネル7点となると大仕事、体力を温存しなくちゃ)。府立図書館へ本を返そうと寄り道をしていたら文化の日の為か、京近美の常設展示室が無料公開となっていた。

「交差する<シネマ×絵画×グラフィック>」とキャッチコピーのついたチラシ 29.8×21cm
開催されていたのが「日本の映画ポスター芸術」展(12月24日まで)。以前、テレビ番組の「なんでも鑑定団」で野口久光の仕事に高い値が付いていたのを思い出し四階まであがった。野口の「大人は判ってくれない」はやはり洒落ている、「ホフマン物語」「禁じられた遊び」「旅情」とぐるりと一回り。ヨーロッパ映画の雰囲気が出ているな。今回の展示は1960年代が中心らしいが、粟津潔によるゴダールの「東風」などは、部屋に飾っていたから懐かしい。そして、しばらくポスターの展示方法を観察。わたしの場合は、どんなインパクトになるだろうかと---。この時間、美術館の1階では吉田喜重監督の「エロス+虐殺」(164分)が上映されている。観たいけど忙しい。
 岡崎から地下鉄東西線烏丸線、阪急と乗り継いで帰宅。アクリルの角をぶつけたら台無しと恐る恐る移動。明日から作業を始めよう、スイスクリップもあるからね(笑)