40 Rayographies


左からのマン・レイ展のカタログは、 セゾン美術館(1990) 四運動画廊(1975) ヨーロッパ画廊(1968) 
展覧会の額装確認で外出したので、四条河原町下ルのメディアショップに寄った。案内状のお願いをしたいと思ったら、なんと、今度の出品予定カタログがケースの上に置いてあった。1972年2月25日--3月25日の会期で、パリ7区ユニヴエルシテ通りの四運動画廊で催された「40レイヨグラフ展」のカタログ。ツァラのテキスト(再録)も入って洒落た仕上がりの一冊。わたしのコレクション展は非売だけど、これは売り物、欲しいと思うコアなファンが現れるかもしれない。展覧会では、このカタログと共にポスターと案内状を展示する予定なので、楽しみにしていただきたい。それにしても、この偶然はシュルレアリスム的だと思って、ひとり興奮してしまった。

      • -

 画箋堂に向かって木屋町をブラブラ、落ち葉が綺麗に並んでいる、今朝の読売新聞日曜版をみたら、祇園町の芸妓・沙矢佳さんと舞妓の沙月さん(新聞の説明)が凛とした表情で写っていた。見ると花見小路から一本東に入った路地、ほろ酔いで歩いた事もあるので懐かしい、こんな芸妓と薄明かりですれ違ったら、卒倒してしまうだろうね。新聞の記事は溝口健二監督の「祇園の姉妹」に言及されていたので、溝口ファンとしては、なおさら。こんな世界に浸ってみたい。どのお茶屋さんとお付き合いしようかしら、夢は膨らむな(妄想でした)。