プラステック・ポエム


KITASONO KATUE SURREALIST POET 21.6×14cm

8月8日L.A.発、京都着15日
詩人で北園克衛の研究者として知られ『北園克衛の詩と詩学―意味のタペストリーを細断する』を上梓されているジョン・ソルトさんから展覧会パンフレットを送って頂いた。1966年に大規模なマン・レイ回顧展を行ったロサンジェルス郡立美術館を会場に、8月3日から12月1日までの会期で『北園克衛:シュルレアリスト・詩人』展が開かれているとの事(ソルトコレクションによる展示)。詩人・北園克衛(1902-1978)のブックデザインや写真の仕事の近代性、モダンなセンスの魅力は突出したもので、わたしなどは詩作品よりも、ちょっと手を加えた何気ない日用品を撮った写真の方により惹かれてきた。それで、ネット検索などをしたところ、美術館のサイトでソルトさんが北園の生涯と作品を解説しているヴィデオがあるのを知った。壁面には詩誌「VOU」が飾られている。
 送ってもらったパンフレットはソルトさんが構想されたものでポスターにも冊子にもなる形式(日本ではよく作られる)、洒落ています。紙質の選択が上手くいって手触りもよろしい。尚、テキストを執筆したホーリー・ゴダルは、山本悍右との関係にも言及している。L.A.に行きたいけど遠いですね(ポール・ゲッテイ美術館での『日本における近代の分裂』展は25日まで)。