松田郎三写真展


レティシア書房 ここにマツダ工業株式会社があった。
外出した折に高倉通りを歩いていると、レティシア書房(高倉通り二条下がる瓦町551)の看板に松田郎三写真展「遺された写真たち」とあった。展覧会は9月3日(火)から15日(日)まで。それで、拝見すると懐かしい父親世代のプリントが掲げられていて嬉しくなった。海水浴や友禅流しやゴム飛行機などの何気ないスナップで、アマチアカメラマンの楽しい視線が微笑ましくも楽しい。祇園祭り放下鉾の音頭取りが声を合わせて辻回しをする場面などもあって、よき時代だと思った。そして、会場のアルバムを観ているとC59100牽引の特急かもめの乗務員に花束を渡すシーンに気付き、飛行機や船やカメラを持って松田さんが旅行をされた様子もよく判って、同じようにアマチアカメラマンをしていた筆者の父親を思い出した。
 マツダ工業株式会社を経営されていた松田郎三さんは、平成5年4月に88歳で亡くなられた。この展覧会は、20年の後に遺された写真を観てもらいたいと娘さん(レテイシア書房の奥様)が準備されたもので、娘さんの話しでは、協会の写真展などには出品していたようだが、特別の写真クラブに参加はしていなかったとの事。父君の使っていたカメラも展示されていたので、手に取らせていただいた(感謝)。
 仕事の合間だったので、わずかな観覧だったけど、幸せな気分。今日の京都は土砂降りだったけど、降り出す前に会社に戻れました。

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小西六のSEMI PEARL

ドイツ製のPrakitica レンズは国産のKOMURA  他にコダックのボックスカメラ The Lily (画面左下)など