錦水別荘 展望畳風呂
有之浦から五重塔、千畳閣、大鳥居を望む。
二日目の朝は良いお天気。朝風呂に入って廿日市側を写真に撮ろうとカメラを向ける(窓が開かないのよね)。朝食もそこそこに有之浦を家人とブラブラ、大鳥居まで行く時間はとれないが鹿とお散歩、みなさん綺麗にお掃除しておられます(鹿のフンです)。
JRで広島駅に戻り構内で荷物をロッカーに入れると、鍵の無い新タイプでびっくり(駐車場と同じ形式ですね)。市内観光を縮景園、広島城と徒歩で回り、昼にひろしま美術館へ。わたしは2回目だけど、ここは公益財団法人で所蔵品はピカ一、本館の4室(ロマン派から印象派まで、ポスト印象派と新印象主義、フォーヴィスムとピカソ、エコール・ド・パリ)に別れた展示空間が見やすくてよろしい。普段はパスしちゃうんだけど今回はピカソの優品7点にうなった。備忘録としてメモしておこう---(1)カンカン1900年 (2)酒場の二人の女1902年 (3)女の半身像1909年 (4)母子像1921年 (5)仔羊を連れたポール、画家の息子、二歳1923年 (6)四人の水浴する女1920年 (7)女の半身像1970年。青の時代が良いし、小品の母子像も素晴らしかった。小品を見ると欲しくなりますね。家人はシャガールの「ヴィテブスクの眺め」に惹かれた様子、開催中の特別展「オランダ・ハーグ派展」は今ひとつでした(話題にはなったけど、ウッドワン美術館のゴッホはどうなのかしら)。一度に沢山の絵を観て疲れたので休憩、館内のティールーム・アンデルセンには厳島を描いた正宗徳三郎の油彩、珈琲をお願いするとポットに入ってお代わりも可能、それに開館35周年記念で半券があると200円引きなのでラッキーだった。
清水九兵衛「道標」(1995年)
エミリオ・グレコ「ラウラ」(1973年)
ティールーム・アンデルセン
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今回のひろしまフルムーンは、日本人として広島の原爆資料を見ておかなければいけないと云う家人の発案だった。高校生の時、呉線でC59とC62を撮影した後、広島機関区に寄り、夜になって原爆ドームを見学した。それから40年以上、初めて広島平和記念資料館に入ったけど、展示品が語るリアリティに言葉を失う。土門拳や東松照明、それに石内都がここから写真を撮ったのではの実感、491の作業もここにあるのだろう。館内の遺品撮影は出来そうだが、恐い気持ちと鎮魂が重い、ロビーから窓の外を見ると慰霊碑から平和の灯を通って原爆ドームまで一直線(設計は丹下健三)。カメラのフォーカスを無限大にセットしてパチリとすると何かが写った、拡大して確認しなければ---
原爆ドーム
平和記念公園
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本通商店街をブラブラしてから市電で広島駅へ移動、ビルの6階にある「ひろしまお好み物語 駅前ひろば」に入ると月曜日でお休みの店が多い、どこにしようかと一回り。美人が焼いてくださる「みっちゃん」で広島焼きを食す。ワンドリンクのサービスにビールをお願いしてのリーズナブル対応、ママは写真も撮って下さった。忙しくも楽しい二日間だった(感謝)。
広電3800形(3808A+3808C+3808B) 1989年製造
みっちゃんの美人ママ
広島焼き