増感現像


ギャラリーマロニエ 2012.12.4-16
昨年の12月にギャラリーマロニエで開催させていただいた『マン・レイのパリ 1972年』の導入部に置いたいくつかのイメージ、わたしがマン・レイ狂いになってしまった経緯を説明するような『10.21とは何か』と『'69.11.3-17佐ト訪米阻止闘争』と云う二つの写真集にまつわる個人的な事柄、今年の「京都写真展」では、その経緯を表現したかった。纏めた写真集(神田の古書店では驚くような価格)ではなくて、何か個人的な、それ故に、そこに自分がいるような表現を良しとしたかった(銀紙書房の近刊として準備したい気分でもある)。

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古いネガを見ながら、ネガを残しておけば良いと思っていた我が身の浅はかさに反省しきり。カンに入れていたネガのほとんどが、カビと乳剤の劣化で使いものにならない。もちろん、当時の増感現像で、気泡がまじったていたらく、でもね、臨場感と云うか、そこにいた、自分というのは、いたしかたないのよね。