安田雅和 ソルト プリント写真展


安田雅和さんの「ソルト プリント写真展」を拝見した(ARTISLONG GALLERY(京都市中京区三条通堀川西入ル一筋目角)で6月22日迄開催)。お塩を使った写真って、どんなのだろうかと興味を持って訪れた。安田さんの説明では「写真史上最古の印画技法」で、今回は、特別に撮影地である「与論島の海から採れた食塩」を使用されたとの事。感光材料を自ら調合される錬金術師のお仕事は、写真が光によって描かれる不思議な世界の実感が体験させて頂けて貴重である。アンセル・アダムスのゾーン・システムを笑い飛ばし、ズレを意識する着地点は、不思議な黒、表現不可能な白によって、忘れられ世界の探索と思われる。安田さんの「錬金術師」の姿勢は、精神に寄りかかりすぎたシュルレアリスム写真のわたしなど、足元におよばない、人生の深みとともにある。丁度、会場に居合わせた還暦を過ぎた三人がした世間話の中に、屈折した感情を思った。「それぞれ、こだわりながら、やっていかなくては。」

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練金術師・安田雅和

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 夕立があがった街を烏丸まで戻っておでん屋さんで一杯。安田さんの仕事を思い出しつつ、ヨッパライは、平目のお造りや、イカめしなどをいただいて、女将のお姿にうっとりとしていました。昨日、Mさんがプレゼントされた新澤醸造のお酒(はせがわ酒店とのコラボ)を味見させて頂いて、幸せな事といったらありません。どうも、お酒や別嬪さんにうつつをぬかす軟弱さは、しっかりした表現から撤退した老人病と反省しきりです。



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