文學おみくじ


マヤ・デレン 『午後の網目』1943
犬林檎書房に友人が集まり『実験映画の夕べ』が開かれた。店主が海外などで求められた貴重なCDから、マヤ・デレン、ウォホール、ジョセフ・コーネル、ジョナス・メカスマン・レイなどの短編、お喋りしながら気楽に楽しみましょうといいながら、店主は限定版カタログを用意すると云う熱の入れ方で、「サロンの楽しみはこうでなくちゃいけません」と云う、見本のような集まりだった。

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上映の間に、お喋りをし店主お手製のアップルパイやオーガニックな玄米パンなどを頂く。美味しくて、「最近覚えました」と云う説明は、本当かしらと首をかしげるほどだった。玄人ですよ。
 そして、引かせてもらった犬林檎書房名物の「おみくじ」は「凶」。でも、店主が選んだ「数十年に及ぶ読書遍歴から抜き書きした」言葉は、わたしの気分と一番似合っている気がするのです。ピーター・ヘニングの「魔女と黒魔術」からの引用で「夢によってだれかに通告されている。」---観たばかりのマヤ・デレン『午後の網目』と通底しています。


犬林檎書房店主製『文學おみくじ』を引く、参加者

わたしの運勢は「凶」ですが---