元気をいただいた展覧会


at Gallery Take two

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夜野悠氏の写真展『古巴(キューバ)−モノクロームの午後』が大盛況のうちに昨日終わった。連日精力的に来訪者と話しをされていた夜野氏の「元気」に恐れ入った。---御本人も楽しかったでしょうね(美しい人ばかりのようでしたから)。
 会場がハバナの裏町と通底しているよう感じたのは、転写幕の大きさ故に、実際に人がいるような錯覚を与えた結果だと思う。会場では小枝おじさんや、スカーフ笑顔おじさん、おちんちん少年と足長少女といった人気キャラクターがあふれ、親しい感情を持ったのは、わたしだけではないだろう。

 夜野氏の今回の展覧会については、昨年からお聞きしていたのだが、インスタレーションの具体的なプランまでは話してくれていなかった(内緒にされていたそうです)ので、初日に拝見して「驚かされた」。街と写真家の関係を、印画紙を使って再現すると云った一般的な芸術化プロセスではなくて、詩の言葉とムービーが、相乗効果となって、歩いている感覚を与えられた。会場に入ってすぐの、転写幕が透過され、男の子がゆらゆらと、おちんちんを触って横切っていくと、無理なくハバナの裏町へついていってしまえるのです。
 連日更新された夜野氏のFacebookを読ませていただきながら、テーブルに置かれたフォリオも含め、複雑な展開が仕組まれた一週間だったと思った。会場で感想を書くのはニガテなので、このブログで、感謝の気持ちを表したいと思う。有難う、そして、美しい人たちと友達になられたようで、うらやましい(こっちが本当かしら、ハハ)。