飛行機雲ふたたび-I


再編集 2015.12

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写真集『飛行機雲』21.5×16.2cm PP.40 限定2部 1971年刊行

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この写真集については、2003年の「How are you, PHOTOGRAPHY?展」関連企画として、わたしが話させていただいた「指先の写真集---マン・レイと銀紙書房」の折に同時代ギャラリーで観て頂いた。改めて今回、お示ししたいと考えたのは、学生運動、鉄道ファンと続けた青春シリーズ(20歳まで)の三部作として、女性写真も自分から離して考えてみたいと思ったからである。
 19歳になった春に、デザインの勉強をしていたYさんにモデルをお願いして35mmフィルム50本程の撮影を何日かに別けて行った。撮影の念頭には、中部学生写真連盟の先輩である杉山茂太氏の写真集『SUD』があり、同じような作品を自分なりに作りたかった。名古屋を離れるまでに、甘く切ない物語を含んでYさんをモデルとした写真集を3冊作った。--- 44年が経過し、再編集をしてみると、自分を取り繕ろうとする意識が強く残っていて、再構成した4作目はメルヘンチックな場面展開となって、散々たるありさま。マロニエに展示して居心地が悪いのは、小心者の自分を観るからだと思う。
 数日、このブログで当時の写真などを紹介しますので、観て頂いたみなさんの感想をお聞きしたい。20歳の年からお会いする機会がなかったYさんは、今、どうしているのだろう、再会しないのが最善であると、重々承知しているのだけど、わたしはだらしなくて、いけません。

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