夜野悠氏 『写真蚤の市』at ギャラリーメイン 2015.12
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ギャラリーときの忘れもののブログで、夜野悠氏が連載エッセイ『書斎の漂流物』をスタートさせた。詩的な雰囲気に包まれた海辺の写真に瀧口修造氏を想起させる言葉が置かれている。パリのグラン・パレで逃したトワイヤンのドローイングにまつわる興味深い話題を、氏の巧みな物語の進行に導かれて楽しく拝読させていただいた。氏の架蔵される稀覯本やエフェメラも素晴らしい(涎ですな)。「蒐集とは精神にぽっかりとあいた穴をふさごうとする代償行為」と氏は指摘されているが、引退した募集家であるわたしは、これから毎月5日の掲載を楽しみに、「穴をふさぐ」日々を過ごせてもらうつもりである。詳しくは→ http://blog.livedoor.jp/tokinowasuremono/archives/53230832.html 尚下図はマン・レイが撮影したトワイヤン(1933年頃)のネガ(9×6cm)、ポンピドゥーセンターでの『マン・レイ肖像展』カタログ(247頁)より引用。
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