追慕・顕彰 瀧口修造

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昨日、友人が『とやま文学』第34号を送ってくれたので読み始め、翌朝の通勤途中にも続けた。瀧口修造さんの故郷で、県立の近代美術館に氏の名を冠したコレクションを持つ富山県が、「近代」の文字を取り去り「富山県立美術館」(仮称)として移転新築するに際しての、瀧口さんを「追慕・顕彰」する特集号となっている。友人も含め執筆者の幾人かとは、言葉を交わした事があるので、人となりと土地の様子を思い出しながら興味深く拝読させていただいた。



目次頁 瀧口さんの自筆年譜再録の他、執筆者(掲載順)と表題は以下→ 雪山行二(ミロのひょうたん)、杉野秀樹(「瀧口修造コレクション」をご存じですか?)、久泉迪雄(瀧口修造--覚え書き)、小沢節子(戦後七十年目の瀧口修造--窓を開けようと呼びかけた人)、土渕信彦(瀧口修造の足跡と「オブジェの店」)、田中和生(詩人と美術評論家のあいだ--瀧口修造論序説)、中島淑恵(瀧口修造アルチュール・ランボー)、光田由里(一枚の写真から--1961年の瀧口修造)、田中勲(幻想への眼差しが故郷に残したもの--瀧口修造論のための備忘メモ)、野海青児(瀧口修造の『三夢三話』の謎--郷里・寒江庄の陸水学的ポエジー)、柳原正樹(綾子夫人のこと)、木下晋(オリーブの樹の下での別れ)、古澤尋三編(瀧口修造の著作・参考文献紹介)、他。『とやま文学』は富山県芸術文化協会の編集・発行 定価1000円(税込) 連絡先:富山市舟橋北町七番一号富山県教育文化会館内 電話076-441-8635