現代アートに挑戦する青山繁治展


東大路通四条上ル(八坂神社北側) 大雅堂 

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YouTubeの「虎の門ニュース」で毎週興味深く拝聴しているジャーナリストの青山繁治氏が現代アートに挑戦され、京都祇園画廊・大雅堂で個展を開催されている(21日迄)。月曜日の番組で会場の様子が流されたので、気になり出掛けてみると青山氏が来廊されていた。2階に上がると自作の解説をされているが、ファンの熱気に包まれ立錐の余地もない状態、迫力のある声の先を背伸びしてお顔を拝見する。氏は1952年7月神戸市のお生まれだから同世代、わたしも元気にやらなくちゃ。


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 言霊のエネルギーが充満している1階会場に掛けられた巻物には「宇宙はいつ死ぬか」から始まる『現代アートって何』の問い。常々、氏が発言されてこられた肉声が象形に移され、視覚から逆流している。下巻にはデュシャンの『泉』に言及された箇所もあり、「これが現代アートの始まりと言われています。/ ところが、これがもう百年ほど前なのです。」とした後、最終段で「逆さまにされた小便器は使えません。ぼくはたった今、使えるものがそのまま姿を変えることを図りました」と、わたしたちに呼びかけている。2階の展示品の多くが、この意図を表明していると思うので、再訪しなくちゃなりません(書の日付は紀元2677年1月12日とされている)。展示品には「あか青山」「あお青山」のサインが入っており、ほとんどに売約済の印が付いていた(連帯の挨拶は買い求める事ですね)。